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監査法人に就職するメリット7選|公認会計士試験合格後のキャリアを解説

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監査法人に就職するメリット7選|公認会計士試験合格後のキャリアを解説
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この記事は以下の方におすすめ
・公認会計士試験の合格後、監査法人へ就職すべきか迷っている方
・監査法人で働くメリットとデメリットを両方知りたい方
・BIG4、準大手、中小のどこを選ぶか悩んでいる方
・監査法人経験が将来の転職や独立に役立つのか知りたい方

とむやむくん

監査法人は、公認会計士としての土台を作りやすい職場と言えます。ただし、全員にとって絶対正解!とも言えないとは思っています。

筆者(とむやむくん)プロフィール

・30代で働きながら公認会計士試験合格
・修了考査合格、公認会計士登録済、現在独立、転職エージェントとしても活動
・SNSフォロワー1万人超アカウントで情報発信中

公認会計士試験に合格すると、多くの方が就職先として監査法人を検討します。

周りも監査法人を受けるし、予備校でも就職説明会が始まる。なので、あまり深く考えずに「まずは監査法人かなあ…」と感じる方も多いのではないでしょうか。

ですが、繁忙期や長時間労働の話を聞くと、本当にそこへ入る意味があるのか不安になりますよね。

先に結論を言うと、監査法人に就職する最大のメリットは、会計士として必要な実務・判断・仕事の進め方を、チームの中でまとめて身につけやすいことです。

公認会計士登録に必要な実務経験を積みやすいだけでなく、会計・監査・内部統制を実務で学び、さまざまな企業を見て、その後の転職や独立につながる土台も作れます。

ただ一方で、配属やチームによって経験は変わりますし(配属ガチャってやつですね)、繁忙期の負担もあります。

この記事では、監査法人に就職するメリット・デメリット、BIG4・準大手・中小の違い、向いている人、法人選びの判断軸まで整理していきます。

この記事は監査法人への就職を一律に勧めるものではありません。メリットが自分の目的と合うかを確認し、進路を決めるための参考になれば幸いです。

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目次

監査法人とは?公認会計士がチームで監査を行う組織

ご存じかとは思いますが、監査法人とは、公認会計士が共同して監査証明業務などを行う法人です。

監査では、企業などが作成した財務情報を独立した立場から確かめて、監査意見を表明します。

(監査論でやっているやつですね)

監査先は企業だけでなく、学校法人や公益法人などもあり、こんなところも監査するんだーというのを入所してから結構感じると思います。

そして、監査法人の仕事は単に決算書の数字をチェックするだけではありません。

  • 会社のビジネスや取引の流れを理解する
  • 会計処理や開示が基準に沿っているか検討する
  • 内部統制が適切に整備・運用されているか確かめる
  • 経営者や経理担当者へ質問し、証拠を集めて判断する
  • チーム内のレビューを受け、監査調書として結論を残す

試験で学んだ知識を、実際の会社と数字に結びつけていく職場、と考えると分かりやすいかもしれません。

地味な作業が多い…なんて印象があるかもしれませんが、結構色々なことを経験できます。

監査法人に就職する7つのメリット

監査法人に就職するメリットは、実務経験を積めることだけではありません。

会計士としての基礎、仕事の進め方、人とのつながり、その後のキャリアまで含めて考えると、主に次の7つです。

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メリット得られるもの活きる場面
1. 登録に必要な実務経験を積みやすい監査証明業務の補助経験公認会計士登録
2. 会計・監査・内部統制を実務で学べる専門知識と判断力監査、経理、開示、IPO支援
3. 多くの会社・業界を見られるビジネスへの理解転職先や専門分野の選択
4. チームとレビューの中で仕事を学べる説明力、調書作成、品質意識専門職としての仕事全般
5. 研修と人のつながりを得やすい学習環境、同期・先輩との関係難しい論点への対応、情報交換
6. 幅広い案件に関与できる可能性がある上場会社監査、IPO、非営利、国際業務など専門性の深掘り
7. 転職・独立の選択肢を広げやすい会計士としての土台と職務経験事業会社、FAS、コンサル、独立など

1. 公認会計士登録に必要な実務経験を積みやすい

合格者にとって分かりやすいメリットは、公認会計士登録に必要な実務経験を積みやすいことです。

金融庁の案内では、公認会計士登録には3年以上の実務経験(業務補助等)が必要です。

(実務経験には、監査証明業務を補助する「業務補助」と、一定の事業会社などで会計・監査に関する仕事を行う「実務従事」があります)

監査法人は業務補助を経験する代表的な職場なので、登録要件と日々の仕事を結びつけやすいです。

もちろん、監査法人に入らなければ登録できないわけではありません。

ただ、勤務先の業務が実務従事に該当するかを個別に確認する必要があるため、合格後の進路として分かりやすいのは確かです。

実務経験の該当性や証明方法は、勤務先・担当業務・時期によって確認が必要です。転職や退職をする場合は、金融庁の最新案内と勤務先の担当部署へ事前に確認してください(要件とかも変わることあります、最近は年数が変わりましたし…)

2. 会計・監査・内部統制を実務で学べる

試験で覚えた会計基準や監査基準。

これを実際の会社に当てはめると急に難しくなります。

取引の背景は会社ごとに違いますから、同じ勘定科目でもリスクや必要な監査手続は変わります。

監査法人では、資料を読み、担当者へ質問し、証拠を集め、上位者のレビューを受けながら結論を作ります。

なので監査法人にいることで、知識を「知っている」状態から、事実をもとに「判断して説明できる」状態へ進みやすいのが大きなメリットです。

この経験は監査だけでなく、事業会社の経理・開示・内部監査、IPO準備、会計コンサルティングなどにもつながります。

とむやむくん

そもそも、会計士試験で勉強した内容が実務ではどう扱われているか?受験生の時はわからなかったと思いますが、現場に出るとその内容を元に話が展開していったりするので、「試験の勉強って無駄じゃなかったんだなあ」と毎日痛感していました。

3. 多くの会社・業界を見られる

監査法人では、複数のクライアントや事業を担当することが大半です。

売上の作り方、原価の構造、在庫管理、資金調達、グループ経営、内部統制などなどなど…会社によって仕組みはかなり違います。

若いうちから複数社の仕組みを比較できるのは、事業会社へ就職した場合とは異なる経験です(普通一社しかわかりませんからね)

その結果、「製造業の会計を深めたい」「IPOに関わりたい」「事業会社側で決算を作りたい」など、自分が次に進みたい方向も見えやすくなります。

会社を広く見られることはメリットですが、担当できる業界や案件は配属次第です。興味のある分野があるなら、採用面談で配属方針や異動制度を確認しておきましょう(大体意向を尊重してくれます)

4. チームとレビューの中で仕事を学べる

監査は一人で完結できる仕事ではありません。

スタッフ、シニア、マネージャー、パートナーなどが役割を分担し、作成した監査調書や判断は上位者のレビューを受けます。

レビューで何度も指摘を受けるのは、正直しんどいなあ…と感じることもあると思います。

ですが、「何を根拠にそう判断したのか」「この点について検討はしたのか」を問われ続けることで、だんだんと深い分析ができるようになります。

専門職として品質に責任を持つ姿勢を、実務の中で学べる環境と言えるでしょう。

5. 研修と人のつながりを得やすい

監査法人では、会計・監査、IT、業界知識、ビジネススキルなどを学ぶ機会が多く用意されています(特にBIG4は手厚いです、研修の多さに疲れたりもしますが…)

さらに、同じ時期に合格した同期、さまざまな業界を担当する先輩、専門部署の会計士とつながれるのもメリットです。

難しい論点にぶつかったとき、検索だけで解決するのではなく、経験者へ相談できる。これは新人のうちはかなり大きいと思います。

また、監査法人を離れた後も、同期や元同僚とのつながりが情報交換や仕事の相談につながることがあります。

とむやむくん

研修もそうですが、監査法人時代の人のつながりは本当に重要です。これは監査法人を出た方々皆さんがおっしゃっています。できる限り良好な関係を作っておくと、仕事でも、転職後でも必ず力になってくれますよ。

6. 幅広い案件に関与できる可能性がある

監査法人の業務は、上場会社の財務諸表監査だけではありません。

法人によって、IPOを目指す会社、金融機関、学校法人や公益法人等のパブリック領域、自治体、海外子会社を持つ企業など、さまざまな対象に関与する可能性があります。

また、アドバイザリー部門や専門部署がある法人では、さらに業務の幅が広がります。

ただもちろん、すべての方が希望する業務に就けるわけではありませんし、若手のうちからは経験できない!ということもあり得ます。

応募先を選ぶときは、業務領域だけでなく、若手が実際に関与できる範囲も確認するといいでしょう。

7. 転職・独立の選択肢を広げやすい

監査法人で身につけた会計・監査・内部統制の知識は、その後のキャリアを考える土台になります。

  • 事業会社の経理・財務・開示・内部監査
  • IPO準備会社やスタートアップ
  • FAS、会計コンサルティング、M&A支援
  • 他の監査法人や非常勤監査
  • 独立開業

ただ、監査法人に在籍しただけで、すべての転職先から高く評価されるわけではありません。

大事なのは、担当した会社の大きさよりも、自分がどんなことをしてきて、どんなスキルを身に着けているかを説明できることです。

とむやむくん

やはり転職市場で一番評価されるのは主査(インチャージ)経験です。監査一連の流れを理解していること、チームのマネジメントができること、の証明になるからです。可能なら主査までやって転職等は考えたいですね。

BIG4・準大手・中小でメリットの出方は変わる

どの監査法人でも同じメリットを得られるわけではありません。

法人の規模や地域、クライアント構成、部署、チームによって、経験しやすい仕事や働き方は変わります。

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法人の規模得やすい経験の傾向確認したい点
BIG4大規模・グローバル企業、専門部署、体系的な研修に触れる機会分業の範囲、配属、異動、繁忙期
準大手上場会社監査と幅広いクライアント、部署を越えた経験の可能性得意業界、拠点差、担当できる業務
中小経営者との距離、監査全体の流れ、IPOや非営利など法人ごとの特色研修体制、品質管理、案件構成、属人性

これはあくまで一般的な傾向です。BIG4でも小規模なチームはありますし、中小でも大規模案件や国際業務に関与する法人はあります。

なので、「大きい法人ほど上」と考えるより、自分が欲しい経験を得られる確率が高いかで選ぶ方が納得しやすいです。

監査法人のメリットとセットで知りたい4つのデメリット

監査法人には大きなメリットがありますが、合わない人も正直います。

(監査法人つまらなすぎる…なんて話も聞くかもしれません)

特に、次の4点は就職前に知っておきたいです。

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デメリット起こり得ること就職前の確認
繁忙期の負担残業、休日対応、短い期限が重なる担当業界の繁忙期、チームの働き方
配属の不確実性希望する業界・業務を担当できない配属方法、希望申告、異動制度
事業を動かす立場との違い助言や検証が中心で、経営の実行側ではない自分が第三者として支える仕事を好むか
チーム差上司、担当会社、レビューの進め方で働きやすさが変わる説明会、面談、知人から複数の情報を集める

また、監査の専門性が高まる一方で、営業、事業運営、税務申告などは、担当しなければ経験しにくい分野です。

将来やりたい仕事が明確なら、監査法人で何年働くか、その間に何を取りにいくかまで考えておくとよいです。

心身の不調やハラスメントなど、安全に関わる問題がある場合は「メリットがあるから3年は耐える」と考ず、会計士登録やキャリアより、自分を守ることを優先しましょう。

監査法人への就職が向いている人・向いていない可能性がある人

監査法人は、会計士としての基礎を作りたい人とは相性がよい職場です。

監査法人への就職が向いている人

  • 試験知識を実務に結びつけたい人
  • 会計・監査・内部統制の基礎を体系的に学びたい人
  • 複数の会社や業界を見てから専門分野を決めたい人
  • チームで相談し、レビューを受けながら成長したい人
  • 将来の転職・独立も含め、まず会計士としての土台を作りたい人

監査法人以外も比較した方がよい人

  • 特定の事業会社で、経営や事業運営を最初から経験したい人
  • 税務、M&A、コンサルなど、進みたい専門分野がすでに明確な人
  • 繁忙期を含む働き方が、健康や家庭の事情と明らかに合わない人
  • 第三者として検証するより、自分で意思決定して事業を動かしたい人

ただし、これらに当てはまるから監査法人が不向き、と決まるわけではありません。

監査法人の中にも、IPO、アドバイザリー、金融、非営利、国際業務などさまざまな選択肢があります。

自分の目的と応募先の実態が合うかを確かめることが重要です。

監査法人のメリットを活かす選び方5つ

監査法人を選ぶときは、知名度や規模だけで決めず、次の5つを比較してください。

  1. 担当したい会社・業界:上場会社、IPO、金融、製造、非営利、地域企業など、興味のある対象があるか
  2. 若手が担当できる範囲:分業が細かいのか、監査全体を見やすいのか、クライアントと話す機会があるか
  3. 育成とレビュー:研修、OJT、メンター、レビューの受け方が自分に合うか
  4. 働き方:繁忙期、出社・在宅、出張、休暇、家庭との両立を具体的にイメージできるか
  5. 3〜5年後の出口:専門性を深めるのか、事業会社・FAS・独立などへ進むのか、その準備ができるか

説明会では、制度が「あるか」だけでなく、実際に若手が「使えているか」を確認できるのが理想的です

たとえば、「異動制度はありますか?」より、「直近で若手が希望部署へ異動した例はありますか?」と聞いた方が、実態が見えやすくなります。

最初にやることは、法人名を選ぶことではなく、3年後に得ていたい経験をしっかり認識しておくことです。

とむやむくん

とりあえずBIG4に入ったけど全然合わなくて数か月で辞めた…なんて方の転職支援もしたことがあります。BIG4を否定するわけではありませんが、どんな働き方になるか、しっかり下調べをしたうえで法人を選ぶようにしましょう。

よくある質問(Q&A):監査法人に就職するメリット

公認会計士試験に合格したら、監査法人へ就職すべきですか?

全員が就職すべきとは限りません。ただ、登録に必要な実務経験を積みながら、会計・監査・内部統制の土台を作りたい方にとっては、有力な進路です。

監査法人に入らないと公認会計士登録はできませんか?

監査法人以外でも、要件を満たす実務従事によって登録に必要な実務経験を積める場合があります。自分の勤務先と業務が対象になるか、金融庁の最新案内で個別に確認してください。

監査法人はBIG4に入らないと意味がありませんか?

そんなことはありません。BIG4、準大手、中小では得やすい経験が異なります。知名度だけでなく、担当したい業務、育成、働き方、将来のキャリアとの相性で選ぶことが大切です。

監査法人の経験は転職や独立に有利ですか?

会計・監査・内部統制の経験は土台になります。ただし、在籍しただけで自動的に有利になるわけではなく、担当業務、役割、成果を説明できることが重要です。

試験合格前や資格なしでも監査法人で働けますか?

監査法人には、アドバイザリー、IT、事務、監査補助など、公認会計士資格を前提としない職種もあります。ただし、応募条件や担当できる業務は職種・法人ごとに異なります。

監査法人選びで、まず何をすればよいですか?

3年後に得ていたい経験考えておいて、複数法人の説明会や面談で同じ質問をしてください。法人の規模より、自分の目的と実際の配属・育成・働き方が合うかを比較しましょう。

まとめ:監査法人のメリットは「会計士としての土台」を作れること

監査法人に就職するメリットを、7つまとめました。

・公認会計士登録に必要な実務経験を積みやすい
・会計、監査、内部統制を実務で学べる
・多くの会社や業界を見られる
・チームとレビューの中で仕事を学べる
・研修と人のつながりを得やすい
・幅広い案件に関与できる可能性がある
・転職や独立の選択肢を広げやすい

一言でまとめると、監査法人は、試験で得た知識を会計士としての実務へ変えていく環境です。

ただし、そのメリットをどこまで得られるかは、法人名だけでなく、配属、担当業務、チーム、そして自分が何を取りにいくかで変わります。

「みんなが行くから」ではなく、「3年後にこの経験を得たいから」という理由で選べれば、監査法人で過ごす時間の価値はかなり変わるはずです。

この記事が、あなたに合うファーストキャリアを選ぶ一助になれば幸いです。

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