公認会計士試験短答式監査論の勉強方法|合格体験記10件を徹底分析【2025年版】

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公認会計士試験短答式監査論の勉強方法|合格体験記10件を徹底分析【2025年版】
この記事は以下のような方におすすめ
・公認会計士試験短答式監査論の勉強方法が知りたい方
・最新の合格者の勉強方法が知りたい方
・公認会計士による徹底分析が知りたい方
とむやむくん
とむやむくん

短答式監査論の合格者の勉強方法を徹底的に分析しました!

私のX(旧twitter)で募集を行っておりました

『予備校を介さない本音ベースの短答式合格体験記』

たくさんのご応募をいただきました。

今回はご応募いただいた合格体験記を集計・分析し、

合格者たちの公認会計士試験短答式監査論の勉強方法

ということでまとめさせていただきました。

☆先に結論!
最も多い勉強方法は
・講義視聴(テキスト作りこみ)→問題集→答練
・問題集、答練出題箇所、間違い箇所をテキストに書き込み
・テキストを回転
・ただし、テキストは問題集で出た箇所を重点的にさらうなど強弱をつける
・覚えられてないところには付箋をつける

☆この記事の信頼性について
筆者は公認会計士であり、自ら収集した合格体験記を元に分析・掲載しております。

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公認会計士試験短答式監査論の概要

まずは、公認会計士試験短答式における、監査論の概要について軽く触れておきます。

短答式監査論の位置づけと重要性

ご存じの方も多いかと思いますが、公認会計士試験短答式の試験時間・問題数・配点は以下の通りです

試験科目 試験時間 問題数 配点
財務会計論 150分 40問以内 200点
管理会計論 75分 20問以内 100点
監査論 50分 20問以内 100点
企業法 50分 20問以内 100点

出典:令和8年公認会計士試験受験案内<第Ⅰ回短答式試験用>より抜粋(公認会計士・監査審査会)

点数だけ見ると、財務会計論が一番重要なことは一目瞭然だと思います。

この中で、企業法と監査論についてはいわゆる「暗記科目」というもので、

管理会計論や財務会計論と違い計算が出題されず、暗記がメインの科目になります。

計算科目の習得には時間がかかるといわれている一方で、

暗記科目は短期間で詰め込みが可能、つまり短期間で点数を劇的に伸ばすことが可能です。

後々書いていきますが、合格者の勉強方法を分析していても、

監査論の勉強にかけている時間は計算科目に比べて短く、短期間で高得点を獲得しています。

ただ、企業法に比べてただただ暗記をすればいいというものでもなく、

根本の理解がより重要になってくる科目です。

短答式試験において暗記に走りがちな科目ですが、戦略も大事な科目になります。

短答式監査論の難易度と出題傾向

公認会計士試験短答式の各科目の平均得点比率を抜粋すると以下のグラフの通りです。

公認会計士試験短答式各科目の平均得点比率

参考:公認会計士・監査審査会「過去の試験結果等」より集計

青の線で示しているのが監査論の推移になります。

監査論のみを抜粋すると以下の通りです。

回数 平均得点比率
令和2年第Ⅰ回短答式 48.2%
令和2年第Ⅱ回短答式 52.2%
令和3年短答式 52.3%
令和4年第Ⅰ回短答式 53.9%
令和4年第Ⅱ回短答式 52.2%
令和5年第Ⅰ回短答式 53.4%
令和5年第Ⅱ回短答式 54.8%
令和6年第Ⅰ回短答式 59.1%
令和6年第Ⅱ回短答式 57.4%
令和7年第Ⅰ回短答式 52.0%
令和7年第Ⅱ回短答式 44.4%

こちらは平均得点比率なので、合格者の点数とはまた少し違います。

ですが、全受験生の平均得点なので、その科目の難易度を知る良いデータであることは間違いありません。

近年では

・最低平均得点比率
44.4%
・最高平均得点比率
59.1%

このデータからわかるのは

監査論については、他科目に比べて一般的には高得点勝負になりがちだが、近年は難化の回も多くしっかりした勉強が必要、ということです。

数年前までは安定した難易度であった一方で、平均点のグラフを見るとわかる通り近年はガクッと点数が下がっています。

近年は単純な暗記のみでなく、しっかりした理解を伴う学習をしなければ点数が伸びない、合格者の体験記を読んでいてもそんな傾向にあります。

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合格者に共通する短答式監査論の勉強方法

さて、それではご応募いただいた合格体験記から、合格者の監査論の勉強方法について分析していきます。

学習開始時期の目安

監査論は暗記科目ということで、直前に追い込んで暗記!ということもできるのですが、

合格者の意見をまとめると、

予備校のカリキュラムに沿って勉強を開始した

という意見が一番多く聞かれました。

例:
・CPA会計学院2年スタンダードコース
2026年12月短答→2026年6月頃監査論講義開始
・TAC2027年合格目標
2026年12月短答→2026年3月頃監査論講義開始

参考:CPA会計学院「コース・料金」、TAC「コース日程表

こちらを参考にすると、受験する短答式試験の日程から6か月~9か月前に勉強を開始するケースが多いようです。

(もちろん学習を始めた時期によって変わります)

・超オーソドックスに、標準日程表に従って講義の消化と答練のリアルタイム受験をしていた(R7Ⅰ合格者)
基本はカリキュラムに沿って講義の受講、答練の受験を進めた(R7Ⅱ合格者)
とりあえず予備校の方針に従って、財務会計論→管理会計論→監査論→監査論といった順で学習を進めた(R7Ⅱ合格者)

勉強時間の目安(1日・累計時間)

合格者の方の勉強時間を集計した結果、以下の通りとなりました。

公認会計士試験短答式監査論の勉強時間(累計・1日)

累計勉強時間 割合
~300時間 40%
301~500時間 30%
501~1000時間 20%
1001時間~1500時間 0%
1501時間~ 10%
1日の勉強時間 割合
~0.5時間 20%
0.6~0.8時間 50%
0.9~1.0時間 0%
1.1時間~1.5時間 20%
1.6時間~ 10%

最も多い勉強時間は

・累計勉強時間
~300時間
・1日の勉強時間
0.6~0.8時間(36~48分)

となりました。

※1日の勉強時間はご回答いただいた累計勉強時間に各科目の勉強割合(%)をかけて集計しています。

1日に1時間以上かけて監査論を勉強している方は少数派で、ほとんどの方は他科目に時間をかけています。

(もちろん平均して、の話なので監査論をみっちりやる日もあるはずです)

他教科と合わせた平均時間の一覧がこちらになります。

公認会計士試験短答式勉強時間(累計・1日)

〇累計勉強時間平均
企業法   … 606.5時間
管理会計論 … 744.4時間
監査論   … 544.1時間
財務会計論 … 1275.6時間

〇1日の勉強時間平均
企業法   … 0.95時間
管理会計論 … 1.30時間
監査論   … 0.84時間
財務会計論 … 1.97時間

やはり暗記科目ということもあり、管理会計論や財務会計論よりは短くなる傾向にあります。

しかも、合格者の中では同じ暗記科目である企業法よりも短い時間となった方が多かったです。

(全科目で一番短い科目となっています)

これは企業法より暗記量が少なく、根本の理解をすればある程度暗記時間を節約できる、という側面があるようです(私もそう思います)

合格者の多くは監査論に多くの時間をかけすぎず、勉強時間の多くを計算科目にかけている傾向にある。

インプットとアウトプットの工夫

次に合格者の方々のインプットとアウトプットの工夫について、それぞれ分けて解説していきます。

このあたりが合格の確立を大きく変えるかもしれないな、という点を抜粋してお届けします。

(ここは監査論に限った話ではなく、全科目共通です)

インプットについて

まず講義についてですが、皆さんそもそも全て受けるのか受けないのか?という点が気にはなっていると思います。

合格者の方全員が講義は全て受講しておりました。

通信の方は講義を何倍速で聞いていたかも気になるかと思いますが、

これはかなり合格者の方様々で、等倍~2倍速まで様々でした。

倍速に関しては皆さんかなり苦労されていて、自分の中でどの速さがあっているのかを試行錯誤しながら決めていました。

・2倍速で1日2コマ見ていたが、その結果企業と監査は何も頭に入らず、後に苦労した。今は1.8倍速に落ち着いた(R7Ⅱ合格者)
1倍で視聴し、1回の講義で出来る限り吸収するようにした(R7Ⅰ合格者)
2倍速で視聴し、全て理解できていなくても早めに最後の講義まで視聴することで、やるべき内容を把握することができた(R7Ⅱ合格者)
・長々と視聴するほどの集中力がないので、基本的に2倍速、理解できない部分や重要な部分は1.7倍速で視聴していた(R7Ⅱ合格者)

また、講義視聴の際にはできる限り講師の方のコメントをテキストに書き込む工夫が見られました。

・1倍で聞くとテキストには載っていない先生の解説をメモするゆとりが生まれる。個人的にはここが講義を聞く一番のメリットだと思っていて、テキストに載っている内容を何の補足もなく理解できるのであれば講義はいらないし、時間をかけて講義を聞くのであれば、先生の話を余すことなく吸収してやろうという気持ちで臨んでいた(R7Ⅰ合格者)

アウトプットについて

公認会計士試験の短答式においてアウトプットで考えられる教材としては

問題集・答練・模試の3つが大きいところかと思います。

それぞれの教材の使い方については後で解説をさせていただきますが、

合格者に共通する特徴として、

回し切ると決めた教材は絶対に回し切っています。

よくある失敗例としては、

他校のあの教材良いって聞くから買ってみようかなー

という感じで買って2回位なんとなく解いてそれっきり、というパターンです。

手を広げすぎた挙句、回し切れていないため知識として定着しきっていません。

合格者の方は最終的に回すと決めた教材は徹底的に取り組み、反復しています。

・この教材を回して合格するぞという覚悟が必要(R7Ⅱ合格者)

合格者の勉強法の特徴

講義の受け方、教材の使い方とは別に、合格者に共通の特徴があります。

それは、継続的に勉強をすること、です。

今日やって明日休む、ではなく、です(毎日やるんです)

さらに言えば、ダラダラ長期間、ではなく

最高出力で短期で決める!という強い意志を感じます。

日によって勉強時間がまちまちなのは仕方ないですが、

その日できる限りの勉強を継続的に行っています。

公認会計士試験、特に短答式の特徴として、科目合格がない点が挙げれらます。

論文式と違い科目合格があるわけではありません、税理士試験と違い科目合格を積み上げるわけでもありません。

一回の試験で全教科最高の状態に持っていく必要があります。

それにはやはり短期勝負、最高出力で短期で決めるしかありません。

・合格までのタイムラグがある理由は勉強を継続してできなかったことが挙げられる。6時間勉強したら満足してしまい次の日は普通に0時間の日が何日もあった。合格時は改心して勉強習慣を作り断続的な勉強を辞めていた(R6Ⅱ合格者)
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合格者が多く利用した教材・レジュメ

合格者は実際どんな教材を多く使っていたのでしょうか?

これは結構気になるところですよね…、集計してみると人気な教材が見えてくるのでなかなか楽しかったです。

ではご覧ください。

CPA会計学院の短答式監査論対策

CPA会計学院に関してはデータが多く取れました。

まず、合格者に挙げていただいた教材は以下の通りです

・テキスト
・短答対策問題集(短問)
・web問題集(web問)
・松本レジュメ

web問題集も充実していて、さすがCPA、という感じはします。

集計した中で多く利用されていたのは、テキスト、短答対策問題集、隙間時間のWEB問でした。

松本レジュメ、というのはCPA人気講師の松本講師のレジュメで、こちらも根強い人気を得ていて、こちらを反復している合格者もいらっしゃいました。

TACの短答式監査論対策

TACに関しては有効なデータがあまり取れませんでしたが、合格者の方に挙げていただいた教材は以下の通りです。

・テキスト
・アクセス答練
・短答問題集
・基礎・直前答練、模試

クレアールの短答式監査論対策

クレアールに関しても有効なデータが少ないですが、合格者の方に挙げていただいたのはLECの教材でした。

・LEC一問一答
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合格者の答練、模試の活用法

自分の実力を客観的に見る要素として重要なのが言わずもがな、答練・模試です。

合格者の方々は答練・模試をどう活用していたのかについて紹介します。

答練の受験スタイル

まずは答練の受験スタイルについてです

・通信or通学
・全受験or一部受験

それぞれ解説します。

(ここは監査論に限った話ではなく、全科目共通です)

通信と通学

集計した結果、

通信 70%
通学 30%

の受講形態となっていました(答練に限らず講義もこの割合でした)

必ず会場受験しなければ合格できないわけではない、ということがわかります。

ただ、本試験での実際の時間配分で解く習慣をつけるためにも、意識して実践することが重要です。

・最初の答練段階から、「本試験前日は何を確認するか」「試験当日の復習時間は何に使うか」「8:30~8:40は管理計算、9:00〜9:10は金商法」といったように、復習スケジュールの設計と調整を繰り返していた。この“当日の動線設計”は、知識の定着だけでなく、メンタルの安定にも効果があった(R7Ⅱ合格者)

全受験と一部受験

答練や模試全て受けたのか、もしくは一部、受けなかった等があるか。

これについては、合格者の皆さん全受験が基本でした。

何か理由がない限りは、タイムリーに受験することが重要です。

使い方(準備・復習等)

答練や模試を受けるにあたってもっとも多かったのが、

講義を受け、該当箇所の問題集を受けてから受験というものでした

(何も変わったことはありませんね)

合格体験記を読むと、答練だけものすごく反復している方はいませんでした。

ただ、多くの合格者が答練出題箇所をテキストや問題集でチェックし、重点的に学習するようにしていました。

(答練の問題がそのまま出題されるわけではないため、答練だけを復習しても仕方ない、という面はあります)

特に監査論は暗記科目で、企業法程にではないにせよ、暗記量はそれなりにあります。

そのため、答練出題個所は重点的に読み込みをおこなう等の強弱をつけていたようです。

・理解が難しかったため、問題集に出たところ、答練に出たところをテキストに記し、そこを中心に何回も読んでいくのを積み重ねていった(R7Ⅰ合格者)
・答練の範囲のテキスト(例題も含)を2,3周確認する+問題集を1,2周(基本的には電卓も使用)→答練→解説講義→テキストにフィードバック(R4Ⅰ合格者)
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合格者の問題集、過去問の活用法

次に合格者の方々の問題集・過去問の活用方法です。

答練や模試より網羅性が高く、主要なアウトプット教材になりえますから、

合格者がどのように使っていたかは必ず参考になるはずです。

回転数の目安

よく受験生の方に聞かれる質問で多いもので、問題集等を何周くらい回したか、です。

おそらく実際に合格者の方を捕まえて聞いてみても、回答はかなりばらけると思います。

ただ、監査論に関しては正直問題集を何回転したか、ということに言及されている方はあまりいませんでした。

というのも、

問題集はもちろん解きますが、テキストをメインにした学習をしている方が多かったです。

企業法と違い、ただ暗記すればいいというものでもなく、

問題集を使ってアウトプットを補完しつつも、講義やテキストによる根本的な理解を重視している傾向にあります。

・実務のイメージが沸かず文章を読んでもいまいち理解できなかったので、とにかく講義の視聴をメインで行なっていた(R7Ⅱ合格者)
・ある程度覚えたら問題集回転でアウトプットしまくるかテキスト読んでインプットするかの裁量は人によると思うが、全く問題集解かないでテキストだけでも余裕で戦えるので必ずしも問題集解く必要はないと思う(R6Ⅱ合格者)

取り組み方

先ほども少し書いたように問題集をメインで回すというよりは

問題集でアウトプットを補完しつつ、その情報をテキストに転記しテキストベースの学習をしている方が多かったです。

・問題集等を解き、テキストに反映させて回転させていた(R7Ⅱ合格者)
・監査論はひたすらテキスト回転していた(R6Ⅱ合格者)
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合格者のテキストの活用法

ここまで紹介したように、

監査論はテキストを使った勉強をしている方が最も多かったです。

合格者の多くは、回転用教材としてテキストを使うために、テキストの作りこみを入念に行っていました。

・講義の講師の話をメモ
・答練、問題集の出題箇所、間違い箇所をメモ

これらをテキストに反映させたうえで、

読み込む個所に強弱をつけてテキストの読み込みを行っていました。

繰り返しになりますが、監査論は『根本的な理解』が何よりも重要になりますので、

こうしたテキストの作りこみが効率のいい勉強を可能にしていたようです。

・目先の暗記に頼らず「なぜこのような対応をするのか」といった背景を考えながら(自分なりで良いのでイメージしながら)勉強を進めていくのが良い(R7Ⅰ合格者)
・監査論は企業法に比べて構造の理解が必要だった(R7Ⅱ合格者)
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短答式監査論の勉強スケジュール

勉強時間については冒頭触れさせていただいたので、

ここでは合格者の方が監査論をどのようなスケジュールで行っていたか、簡単にまとめました。

平日・休日の勉強時間の配分

平日・休日の区別はあまりありませんが、

監査論の勉強時間を分析してみると、午後~夜にかけて勉強している方が多かったです。

朝はどちらかといえば計算科目等の手を動かすような科目、

午後や夜に暗記科目を一気にやる、といったイメージです。

これは人によってあうあわないは当然あるかと思いますが、もしいつやるか悩んだら参考にしてみてもいいかもしれません。

直前期の監査論勉強法と時間配分

直前期になると暗記科目の勉強時間が伸びるイメージがありましたが、

スケジュールを分析していると決してそんなことはありませんでした。

ただ、減っているということもなく、受験期間を通じて一定の勉強時間を確保している合格者が多かったです。

暗記科目ですから、結局やらなくなれば忘れてしまいますし、継続的な勉強が必要だということがわかります。

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特徴的な勉強法の事例紹介

ここで少し特徴的だな、と思った勉強法についてまとめました。

・全体像の把握系
自分がどの論点を勉強しているのかよく迷子になってしまっていたので、目次をみて論点の並びを把握し、常に全体像や流れを意識するようにしていた。また重要度が低い論点も目は通すようにしていた。(論点ごと丸々切るのは危ないと思う)(R7Ⅱ合格者)

・まとめ系
「似た状況で違う対処」、「違う状況で似た対処」など混同しやすい論点が多いので、まとめノートには、章をまたいで吹き出しなどで補足を入れ、横断的な理解を意識した(R7Ⅱ合格者)

・監査論的考え方系
監査論の考え方の方向性を掴む『監査論的考え方』の習得の方が短答対策に有用と言われており、私もそれに従い、『監査論的考え方』の習得を目指しました。これはかなり漠然としすぎているため、学習初期では掴むのが難しいものではあるが、私の場合は監査論的考え方の部分と暗記の部分に大別して、それぞれに合った勉強方法で効率的に進められるようにした。特に監査論的考え方の比重が大きいところは監査総論や監査実施論で、暗記色が強いところが、監査報告論や金商法、会社法、公認会計士法など。期中レビューや内部統制監査は、それぞれに実施論や報告論の論点があるため、上記と同様に行っていました。(R7Ⅱ合格者)

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公認会計士としての考察と今後の試験傾向

ここまで合格体験記を分析した結果を書いていきましたが、

ここで恐縮ながら、分析して分かったこと、今後の傾向考えられる傾向等を公認会計士の私なりに書かせていただきます。

合格体験記から見えた「成功の法則」

まず勉強方法云々の前に、

監査論という科目を勉強する上で誰もが直面するのが、

・書かれていることのイメージがつかない
・なかなか点数が伸びない

こういった問題かと思います。

ここで、あーもう監査論は嫌い、ほかで稼げばいいや、ということに合格者の方はならず

何とかして監査論で得点を稼ぎだしてやる、という工夫や努力を必ずしているということです。

・問題集の単純反復では無理そうだ
・講義を何回も聞いて理解を深めよう
・情報はテキストに集約して根本的な理解をしよう

合格体験記を分析している立場として言うことではないかもしれませんが、

本当に自分に合った勉強方法は自分で探すしかありません。

合格体験記はその1つの手段として参考にしていただけるなら幸いです。

直面した課題について、自分なりの方法で、自分に合った方法でなんとか解決していく、それが成功の秘訣だと私は感じています。

結局合格者が一番やっていた勉強方法【最重要】

監査論に関して、結局合格者が一番やっていた勉強方法は

・講義視聴(テキスト作りこみ)→問題集→答練
・問題集、答練出題箇所、間違い箇所をテキストに書き込み
・テキストを回転
・ただし、テキストは問題集で出た箇所を重点的にさらうなど強弱をつける
・覚えられてないところには付箋をつける

このような形となりました。

私自身もテキストへ情報を集約し勉強をすることを覚えてからは劇的に点数が上がりましたし、有効な手段だと感じています。

合格者が「やっていない」勉強法

逆に分析をしていて、

合格者がこれはやっていないな、という勉強方法についても触れておきます。

・ひたすら暗記

監査論はこれに尽きると思います。

問題集を回すのが合格の定番、と思われるている方も多いかもしれませんが

目先の暗記では監査論は通用しません

(問題集だけ10周以上した私はそう感じました)

重要なのは監査論それ自体の理解、テキストの理解です。

今一度認識していただければ幸いです。

今後の試験傾向を踏まえたアドバイス

令和8年第Ⅰ回短答式試験から試験内容に変更があります。

主な変更点は計算科目の方でありますが、

監査論についても試験時間が60分から50分に変更になります。

始まってみないことにはわかりませんが、

監査論に関してはとりあえず現状の勉強方針から変更する必要はないといわれています。

愚直に、ひたすらに勉強を重ねてください。

暗記だけというのがキツイのは重々承知しております。

ですが監査論は時間をかければ点数が伸びやすい科目です、ぜひ得意科目にしてみてください。

参考:公認会計士・監査審査会「公認会計士試験のバランス調整について

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まとめ:短答式監査論に合格する勉強法の王道パターン

再度になりますがまとめさせていただきます。

合格者が一番やっていた勉強方法は
・講義視聴(テキスト作りこみ)→問題集→答練
・問題集、答練出題箇所、間違い箇所をテキストに書き込み
・テキストを回転
・ただし、テキストは問題集で出た箇所を重点的にさらうなど強弱をつける
・覚えられてないところには付箋をつける

最後になりますが合格体験記をご応募いただいた方々、本当にご協力いただきありがとうございました。

また、駄文で長文な当記事を最後まで読んでいただいた読者の方、ありがとうございました。

皆様が望まれる進路を歩めますよう、心よりお祈りしております。

合格体験記データベースはこちら

他科目の勉強方法はこちらをご覧ください。

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