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公認会計士の転職はまだ早い?動く前に確認したい7つのサイン

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公認会計士の転職はまだ早い?動く前に確認したい7つのサイン
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この記事は以下の方におすすめ
・公認会計士として転職を考えているが、今動いてよいか迷っている方
・監査法人を辞めたい気持ちはあるものの、次にやりたいことがまだ曖昧な方
・転職エージェントに登録する前に、自分の判断軸を整理したい方
・「今の状態で転職すると後悔しないか」を一度冷静に確認したい方

とむやむくん

転職したい気持ちは否定しません。ただ、「辞めたい理由」と「次で得たい経験」が曖昧なままなら、まだ転職の決断は早いかもしれません。

筆者(とむやむくん)プロフィール

・30代で働きながら公認会計士試験合格
・修了考査合格、公認会計士登録済、現在独立、転職エージェントとしても活動
・SNSフォロワー1万人超アカウントで情報発信中

公認会計士の転職は、選択肢が多いです。

監査法人、FAS、コンサル、事業会社、CFO候補、税務、独立、非常勤…。

なので転職を考えることは至って自然です。

(むしろ、会計士という資格をどう使うかを考えるのは、キャリア上とても大事だと思います)

ですが、選択肢が多いからこそ、勢いで動くと迷子になりやすいです。

「監査法人がしんどい」だけで転職すると、次の職場でも似たような不満が出ることがありますし、

「年収を上げたい」だけで転職すると、業務内容や働き方が合わずに苦しくなることもあります。

この記事では、公認会計士の転職タイミングについて、まだ転職の決断は早いかもしれない状態を整理します。

結論から言うと、「転職活動を始める」のは早くてもいいですが、「退職や内定承諾を決める」のは判断材料が揃ってからにすべきです。

目次

公認会計士の転職タイミングは「辞めたい時期」だけで決めない

公認会計士の転職タイミングで大事なのは、「いつ辞めたいか」だけではありません。

今の不満、次に得たい経験、自分の市場価値、生活条件の4つがある程度つながっているかが重要です。

なので転職は、不満から始まってもいいと思います。

毎日つらい。上司と合わない。監査に飽きた。繁忙期がきつすぎる。評価に納得できない…。

(こういう気持ちって、どうやったって消えるわけではありませんからね)

ただ、不満だけを動機にすると、次の職場を選ぶ基準が「今よりマシそう」に寄りがちです。

これがけっこう危ないです。

転職タイミングは、「今の会社を辞めたい時期」ではなく、「次の環境で何を得たいかを説明できる状態になった時期」と考える方が、後悔を減らしやすいです。

もちろん、心身に明らかな不調が出ている場合や、ハラスメント・長時間労働などで安全に働けない場合は別です。

その場合は、「キャリア上の最適なタイミング」よりも、自分を守ることを優先してください。

この記事で書きたいのは、「転職するな」ということではありません。

むしろ逆で、ちゃんと納得して転職するために、今の状態を一度見ておきましょう、というお話です。

まだ転職は早いかもしれない7つの状態

ここからは、公認会計士が転職を決める前に確認したい状態を整理します。

ここで挙げた事項に複数当てはまるなら、いきなり退職や内定承諾まで進めるより、先に棚卸しをした方が安全です。

スクロールできます
状態なぜ早いかまずやること
辞めたい理由が一言で説明できない転職先でも同じ不満が出やすい不満を業務・人間関係・評価・働き方に分ける
次に得たい経験が曖昧求人票の良し悪しを判断できない3年後に欲しいスキルを言語化する
現職で得た強みを説明できない面接で評価される材料が弱くなる担当業務・成果・改善経験を棚卸しする
繁忙期明けの勢いだけで動いている一時的な疲労と長期的な不満が混ざる2週間ほど置いても同じ結論か確認する
年収・働き方・業務内容の優先順位がない内定比較で迷いやすい絶対条件と妥協条件を分ける
登録・実務経験・修了考査の影響を見ていない資格面の手続や経験要件で想定外が起きる自分の状況を公式情報で確認する
現職で試せる改善策を何も試していない転職理由が浅く見えることがある異動相談・業務調整・評価面談を検討する

ざっくり言うと、「嫌だから辞める」は動機としては問題ないですが、「次で何を取りに行くか」があいまいなまま辞めるのは少し危ないです。

とむやむくん

私自身転職支援をしていて、「嫌だから辞めたい」という方には多くお会いしますが、その場合は「次に何をしたいのか、キャリアはどう考えているのか」は聞くようにしています。やはりこの辺りが整理できていないと次の職場でも早期退職のリスクが高くなる傾向があります。

1. 辞めたい理由が「とにかくしんどい」だけになっている

「とにかくしんどい」は、転職を考える入口としては十分です。

ただ、そのまま転職理由にすると、次の職場選びがかなり難しくなります。

しんどさの正体は、人によって違います。

  • 監査業務そのものが合わないのか
  • 今のチームや上司と合わないのか
  • 繁忙期の働き方がつらいのか
  • 評価や年収に納得できないのか
  • 成長実感がなくなっているのか

ここを分けないまま転職すると、「監査法人が嫌だったはずなのに、転職してみたら監査法人の方がまだましだった」「人間関係が原因だったのに、業務内容だけで選んでしまった」ということが起きます。

ちょっと面倒ですが、不満を分解するのはかなり大事です。

心身に明らかな不調がある場合は、キャリアの整理より先に安全確保を優先してください。この記事は無理に現職に残ることを勧めるものではありません。

2. 次にやりたい仕事が「監査以外」だけになっている

「監査以外をやりたい」という気持ちも、かなり分かります。

(結構こういったご相談も受けます。みなさん監査嫌いなんですかね…?ちなみに私はあまり好きではなかったですが…)

ただ、監査以外といっても、選択肢は広すぎます。

FAS、経理、経営企画、内部監査、IPO準備、税務、コンサル、ファンド、独立…。

全部、必要なスキルも働き方も違います。

なので、「監査以外」だけでは、求人を選ぶ軸としては弱いです、というより選びきれないと思います。

最低でも、次のどれを取りに行きたいのかは考えておきたいです。

  • 会計・開示を深めたい
  • M&Aやバリュエーションに広げたい
  • 事業会社の意思決定に近づきたい
  • 将来の独立につながる経験を積みたい
  • 働き方を変えて、生活の安定を優先したい

この方向性が見えていないなら、いきなり転職先を決めるより、まずは職種理解を深めた方がいいと思います。

3. 自分の強みを「会計士資格があります」で止めている

公認会計士資格は、もちろん強いです。

ただ、転職活動では「会計士です」だけでは足りない場面も結構あります。

採用側が知りたいのは、資格名だけではなく、実際に何ができるかです。

たとえば、同じ監査経験でも、次のように伝え方は変わります。

・上場会社監査で、どの勘定科目やプロセスを担当したか
・インチャージ経験があるか、チーム管理をしたか
・内部統制、開示、連結、IFRS、IPOなどに触れたか
・クライアントとの調整や改善提案をしたか
・後輩指導やレビュー経験があるか

これを言語化できていない状態で転職活動を始めると、本来より低く見られる可能性があります。

逆にきちんと言語化できると、内定率がアップするだけでなく、待遇面でもプラスになることもあります。

転職前は、求人を見るだけではなく、自分の経験を評価される言葉に変えること、これが結構重要です。

とむやむくん

最近、職務経歴書もAIで作ったんだろうなあ…という方が増えていますが(それ自体を否定するわけではありません)、きちんと自分の言葉で修正・追記して強みをどんどん売り出していきましょう!AIにはわからない素敵な経験がたくさんあるはずです。

4. 繁忙期明けの感情だけで判断している

監査法人の繁忙期明けは、転職を考えやすい時期です。

疲れ切っていると、「もう無理」「次の繁忙期は絶対に耐えられない」と思います。

(わかります、私も監査のお手伝いをする度に、今回限りだな…と思ってます)

ただ、繁忙期明けの感情はかなり強いので、それだけで決めると判断が極端になりやすいです。

おすすめは、転職活動そのものは始めても、退職や内定承諾の判断は少しだけ時間を置くことです。

2週間〜1か月ほど置いても同じ気持ちなら、それは一時的な疲労ではなく、構造的な不満かもしれません。

逆に、少し休むと気持ちが戻るなら、部署異動、担当変更、働き方の調整で改善する余地もあります。

他にも、繁忙期明けのボーナスや残業代をもらったりして、「まだ少しいてもいいかな…?」なんて思えるうちはまだ転職は早いかもしれません。

とむやむくん

転職エージェントとしても6月位は転職したい方が増える時期で稼ぎ時ではあるのですが…。きちんと休んで、気持ちを整理して、それでも本当に転職したいかどうかを考えた方がいいです。

5. 年収・働き方・仕事内容の優先順位がない

年収も上げたい。残業も減らしたい。業務も面白くしたい。人間関係も良くしたい。

もう全部ほしい!分かります。

ですが、現実の求人では、何かを取ると何かを少し譲る場面が多いです。

スクロールできます
重視するもの起こりやすいトレードオフ確認したいこと
年収責任・稼働・成果プレッシャーが上がる可能性固定給、賞与、残業、評価制度
働き方業務の幅や成長スピードが変わる可能性繁忙期、リモート、フレックス、出社頻度
専門性短期的には学習負荷が高くなる可能性担当領域、教育体制、上司の専門性
将来の独立収入安定より経験の幅を優先する可能性営業経験、人脈、案件獲得につながるか

転職前に、

『絶対に譲れない条件』
『できれば欲しい条件』
『今回は諦めてもよい条件』

に分けておくと、かなり迷いが減ります。

6. 未登録・修了考査前なのに資格面の影響を見ていない

これは該当する人だけですが、かなり重要です。

公認会計士試験合格者や準会員で、まだ開業登録前の方は、転職先の業務が実務経験や手続にどう影響するかを確認しておいた方がよいです。

金融庁のQ&Aでは、公認会計士として業務を営むには、試験合格、3年以上の実務経験、実務補習の修了などの要件を満たし、日本公認会計士協会の名簿登録を受ける必要があると整理されています。

また、実務経験には業務補助と実務従事があり、雇用形態が非常勤の場合の扱いや、実務従事として認められるかどうかは内容に応じて確認が必要です。

ここを確認しないまま転職すると、「経験になると思っていた業務が想定と違った」「証明書類の準備で困った」ということが起きるかもしれません。

未登録・修了考査前・実務経験の報告前の方は、転職前に公式情報や所属先、必要に応じて専門機関に確認してください。この記事だけで資格要件を判断しないでください、本当にキャリアプランが狂うので慎重に。

7. 現職で試せる改善策を何も試していない

転職は有効な選択肢です。

ですが、すべての不満が転職でしか解決できないわけではありません。

たとえば、次のような改善余地がある場合もあります。

  • チームや担当クライアントの変更
  • アドバイザリー、IPO、非監査業務への異動希望
  • 評価面談での期待値調整
  • 残業や働き方の相談
  • 休職・有給取得・一時的な負荷調整

もちろん、相談しても何も変わらない職場もありますから、その場合はむしろ転職理由がはっきりします。

ただ、何も試さずに辞めると、後から「もう少し残れたのかも」と迷いが残ることがあります。

転職前に現職で試せることを1つだけでも試しておくと、辞める判断にも残る判断にも納得感が出ます。

とむやむくん

特にBIG4等は人員を流出させないためにも結構柔軟にこの辺りの要望を聞いてくれる印象があります。まずはこういった選択肢も検討してみることをおすすめします(それでもダメな場合は転職です)

逆に、今すぐ転職活動を始めてもよい状態

ここまで「まだ早いかもしれない」話をしましたが、転職活動そのものは早めに始めてもいいです。

特に、次の状態なら情報収集や面談を始める価値はあります。

  • 辞めたい理由を、業務・人間関係・働き方・評価に分けて説明できる
  • 次に得たい経験が、少なくとも2〜3個は言語化できている
  • 現職で得た強みや成果を、職務経歴書に書ける
  • 年収・働き方・仕事内容の優先順位がある
  • 現職で改善できることと、転職しないと変わらないことを分けられている

求人を見る。エージェントと話す。カジュアル面談をする。職務経歴書を書いてみる。

これらは転職を仮にしないとしても、ご自身の市場価値を知るためにかなり有益な方法です。

自分の市場価値や選択肢を知ることはこの後の職場での過ごし方、キャリアの考え方に大きく影響するからです。

「転職活動をする」と「転職を決める」は別物です。情報収集は早めでもよいですが、退職や内定承諾は判断軸が固まってからで十分です。

転職前に30分でできるキャリア棚卸し

転職するかどうか迷っているなら、まず30分だけ棚卸しをしてみてください。

きれいな職務経歴書を作る必要はありません。

メモでいいので、次の質問に答えます。

1. 今の職場で一番つらいことは何か
2. それは転職しないと変わらないことか
3. 次の職場で絶対に得たい経験は何か
4. 今の自分が評価されそうな経験は何か
5. 年収・働き方・仕事内容で一番譲れないものは何か
6. 1年後に「転職してよかった」と思う条件は何か

この6つに答えられないなら、まだ求人を比較する前段階かもしれません。

逆に、答えられるなら転職活動を始めていいと思います。

かなり地味ですが、ここをやるだけで、エージェント面談やカジュアル面談の質が変わります。

自分の軸がある人は、求人に振り回されにくいです。

逆に軸がないと、年収、リモート、ポジション名、会社の雰囲気に毎回引っ張られます。

(この辺り転職エージェントは売り込むのがうまいですからね…注意が必要です)

転職活動は情報量が多いので、先に自分側の軸を作っておく方が楽です。

あわせて読みたい関連記事

転職を急ぐ前に、独立や非常勤という選択肢も含めて、会計士キャリアを広く見ておくのがおすすめです。

まとめ:公認会計士の転職は、早さより納得感が大事

公認会計士の転職は、選択肢が多いです。

だからこそ、「今の職場が嫌だから」という気持ちだけで決めると、次の選択肢でも迷いやすくなります。

この記事で伝えたかったのは、繰り返しになりますが転職を止めたいという話ではありません。

むしろ、ちゃんと良い転職にするために、少しだけ立ち止まってほしいという話です。

・辞めたい理由を分解する
・次に得たい経験を言語化する
・自分の強みを職務経歴書に落とす
・年収、働き方、業務内容の優先順位を決める
・未登録や修了考査前なら、資格面の影響も確認する

ここまで整理できていれば、転職活動はかなり前向きなものになります。

逆に、まだ曖昧なら、今すぐ退職や内定承諾まで進めなくても大丈夫です。

転職は早く決めた人が勝つのではなく、自分の判断に後から納得できる人が強いです。

この記事が、転職するかどうかを落ち着いて考えるきっかけになればうれしいです。

私自身も転職エージェントとしてキャリア相談お受けしています、特に転職を強制することはありませんので、少し話聞いてみるか…位の感じでお気軽にお問い合わせください。

\ キャリア相談希望!とご記載下さい /

よくある質問(Q&A):公認会計士の転職タイミング

公認会計士の転職は何年目がよいですか?

一律に何年目が正解とは言えません。年次よりも、現職で得た経験を説明できるか、次に得たい経験が明確か、転職理由に納得感があるかを見た方がよいです。

監査法人がしんどいだけで転職するのは早いですか?

しんどいこと自体は立派な理由です。ただし、何がしんどいのかを分解しないまま転職すると、次の職場でも同じ不満が出る可能性があります。

転職活動だけ始めるのも早いですか?

情報収集として始めるのは早くても問題ありません。求人を見る、面談する、職務経歴書を書くことと、実際に退職や内定承諾を決めることは分けて考えた方が安全です。

未登録や修了考査前でも転職してよいですか?

転職自体は選択肢になり得ますが、実務経験や登録手続への影響は必ず確認してください。公式情報や所属先、必要に応じて専門機関に確認してから判断するのが安全です。

転職すべきか残るべきか迷ったら、まず何をすればよいですか?

まずは、辞めたい理由、次に得たい経験、譲れない条件をメモに書き出してください。そのうえで求人を見ると、自分に合う選択肢と合わない選択肢を判断しやすくなります。

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