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監査法人の繁忙期はいつ?残業・休日と新人が乗り切る準備

この記事は以下の方におすすめ
・監査法人への就職を考えている公認会計士受験生の方
・繁忙期の残業や休日が気になっている試験合格者の方
・初めての繁忙期を迎える前に、準備しておきたい新人の方
とむやむくん監査法人の繁忙期がいつなのか、残業や休日の実例と、新人のうちにできる準備をまとめました。
・30代で働きながら公認会計士試験合格
・修了考査合格、公認会計士登録済、現在独立、転職エージェントとしても活動
・SNSフォロワー1万人超アカウントで情報発信中
監査法人の繁忙期は、3月決算の会社を多く担当する場合、4〜5月が中心です。
監査報告に向けた仕事が6月まで続くこともあり、担当する会社によっては春以外にも忙しい時期があります(3月決算以外のクライアント等)
「繁忙期は大変」と聞くと、毎日遅くまで働くのか、土日も休めないのか、気になると思います。
受験中なら、合格した先の生活が想像できず、不安になるのではないでしょうか(私はそうでした)
ですが、担当先も職位も分からない残業時間の事例を見ても(特にSNSの部分的な発信等)、入所後の生活は見えてきません。
この記事では、2025〜2026年に公表された監査法人の資料をもとに、繁忙期の時期と仕事の流れを整理します。
そのうえで、新人がつまずきやすい場面と、就職前に確認しておきたい事項まで紹介します。
監査法人の繁忙期はいつからいつまで?
まずは
「3月決算の担当なら4〜5月が中心。ただ、6月まで忙しいこともある」
と押さえておくと、年間の流れをつかみやすくなります。
監査法人は大体こんな感じだと思います。
3月決算を多く担当すると、4〜5月に仕事が集中しやすい
監査は、決算日が来たらその日に全部終わる仕事ではありません、むしろそこからが始まりです。
会社がまとめた決算の数字や資料を確認し、必要な検証を進めるため、期末を過ぎてから作業が集中します。
3月決算の会社を多く担当した場合、4〜5月が忙しくなるのはそのせいです。
入所後は、まず自分が担当するクライアントの決算月を確認してみてください。
(まあ大半が3月決算だとは思いますが)
5月で一区切りついても、6月まで対応が続く場合がある
「GWを越えたから、もう終わり」と思っていると、それは少し違う場合があります。
担当先によっては、6月にも報告に向けた確認が続きます。
(まあGW後も大概まだやること残っていますしね)
とむやむくん私が入所したJ1の頃は、やはり4,5月繁忙期、6月も少し繁忙期…みたいな感じでしたかね(4,5月ほどではないですが)
年間スケジュールは、決算月と期中レビューで変わる
春以外にも、担当する会社の決算や期中レビューに合わせて仕事が増えます。
期中レビューは、期中の財務情報について質問や分析などを行い、結論を報告する業務です。
自分の年間予定は、担当先の決算月とチームの業務計画から確認するのが確実です。
以下は3月決算の上場会社を担当する場合を中心に、仕事の配置を大づかみに示した目安です。
残業時間の予測表ではなく、担当先によって月や作業は変わります。
| 時期 | 入ることがある仕事 | 予定を立てるときの注意 |
|---|---|---|
| 1〜3月 | 期中レビュー、期末に向けた準備 | 12月決算の担当があれば期末監査も重なる |
| 4〜5月 | 3月決算の期末監査、報告に向けた対応 | GWを含む勤務予定をチームへ確認する |
| 6月 | 監査報告に向けた最終対応、次の担当への移行 | 5月終了と決めつけず、担当の完了予定を聞く |
| 7〜9月 | 期中レビュー、監査計画、研修など | 夏休みの前後にも担当業務が入る場合がある |
| 10〜11月 | 中間期の期中レビューなど | 春より軽いと決めつけず、担当件数を確認する |
| 12月 | 期末に向けた計画や準備など | 翌年の担当と補習・試験の予定を確認する |
「監査法人の夏は必ず暇」といった見方も、担当先によっては当てはまりません。
(まあ大体8月は暇な場合が多いですけどね…有休をとりやすい時期でもあります)
会社の決算月が違えば、繁忙期もずれてきます。
なぜ繁忙期は忙しい?決算後の短い期間に確認が重なる
忙しさの理由は、単に作業の件数が多いからだけではありません。
資料を受け取り、内容を確認し、質問への回答を待って進めるため、思ったとおりに作業がつながらないことがあります。
資料がそろってから始める作業がある
たとえば、売上の金額を裏付ける資料を確認したいのに、会社側の集計がまだ終わっていない。
そんな場面では、その資料を使う作業をすぐには進められません。
別の作業をして待つことになりますが、資料が届く頃には他の締切も近づいているかもしれません。
資料待ちの作業が、後半にまとめて動き出すことがあるのが難しいところです。
どのチームでも同じ遅れ方をするわけではありませんが、新人のうちは「自分が作業する時間」以外にも日数がかかると知っておくと、早めに相談できます。
会社へ依頼する資料の期限が近いなら、担当の先輩に回収状況を共有します。
自分の手元に資料が来るまで、何もせず待ち続ける必要はありません。
とむやむくんこれ結構最初はわからなくて、質問の回答を待っていたらスケジュールが大変なことに…なんてこともありました。先方の回答が必要な場合は早めに動き出すのが無難ですね。
複数の担当先と、上司の確認への対応が重なる
一つの調書を書き終えても、それで仕事が完了するとは限りません。
調書とは、行った監査手続や判断の根拠を記録する書類です。
上司が確認(レビュー)し、追加の説明や検証を求める場合があります。
作成する時間に加え、確認を受けて直す時間も予定に入れておきましょう。
(まあ主査達から早めに提出するように言われると思いますが)
A社の調書を提出した翌日にB社へ移り、その間にA社の確認事項が戻ってくる。
こうした重なりを想定すると、今日のアサインの作業だけを見て「余裕がある」とは判断しにくくなります。
先輩も複数の仕事を抱えています。
確認してほしい調書は締切間際まで抱えず、途中で見てもらうタイミングを相談しておくと、後の修正に対応しやすくなります。
繁忙期の残業時間・土日・GWはどうなる?
残業や休日勤務は、担当先とチームによって変わります(あとは法人によっても)
月平均の残業時間だけでは、繁忙月の帰宅時刻は分からない
採用資料などで「月平均残業時間」を見るときは、何か月分の平均かを確認してください。
1年間を平均した数字なら、4月だけの負担は読み取れません。
(たまに、「繁忙期は除く」みたいな記載があることも…)
数字を比較する前に、対象の月・職位・部署等を確認すると、より具体的に想像できるかと思います。
たとえば、「スタッフ1年目で、昨年の4月と5月はそれぞれどれくらいでしたか」「特に忙しかった週は何時頃に仕事を終えていましたか」と聞けば、生活のイメージに近づきます。
移動時間も気になるところです。
仕事が終わる時刻が同じでも、往査先から自宅までの距離によって帰宅後に使える時間は変わります。
(往査とは、監査先を訪問して仕事をすることです)
繁忙期でも残業が少ないケースもある
先ほども書いたように繁忙期にどれだけ忙しいかは、チーム、部署、法人によってだいぶ異なります。
ただ、私のイメージでは「法人」によってかなり違いが出てるかな、という印象です。
繁忙期すらあまり残業がない(もちろんゼロではないですが)というところもあります。
こういう法人は間違いなくパンフレットや求人票にそれらしいことが書いてあります。
(ワークライフバランス重視の方におすすめ!とかですね)
もちろんその法人に入っても、チームや部署によって多少違いは出てきますが、
ご家庭の都合などで働き方を抑えるにはそういった情報収集をすることも必要です。
GWや土日の予定は、勤務カレンダーと担当業務を確認してから
4〜5月に仕事が集中する担当では、GWも勤務予定の確認が欠かせません。
まあまずGWが全てやすみという法人は少ないかとは思いますが…(稀にありますが)
旅行など変更しにくい予定を入れる前に、勤務日と業務の見通しを聞いておきましょう。
確認したいのは、自分が出勤する日と、休暇を取れる時期が具体的に決まっているかです。
有給はあるけど繁忙期は取れない(というか取りづらい)場合は結構あるかと思います。
法人の年間カレンダーを確認したうえで、担当チームに休日の対応予定を聞きます。
休日に仕事をする場合は、勤怠の申請方法と、休みの取得についても確認してください。
「繁忙期だから土日は全部仕事」とも、「土日休みの募集だからGWは必ず連休」とも決めつけず、予定を直接確かめるのが安心です。
監査法人の新人は、繁忙期に何をする?
新人は、担当した項目の資料確認や調書作成を進め、上司の確認を受けながら仕事を覚えていきます。
慣れない作業に時間がかかるので、量だけでなく、相談しやすい体制があるかも大切です。
一日の流れを、作業例でつかんでおく
一日の動きをつかむため、以下のような流れを考えてみてください。
以下は例です。その日に終える作業と、誰かの回答が必要な作業を朝のうちに確認します。
| 場面 | 作業の例 | 新人が確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| 始業後 | 担当業務と前日からの未解決事項を確認 | 今日中に必要な作業はどれか |
| 資料がそろった後 | 帳簿の金額と裏付け資料を照合 | 何を確かめる手続なのか |
| 疑問が出たとき | 先輩へ相談し、必要なら会社へ質問 | 質問先と聞く内容は適切か |
| 調書の作成後 | 上司へ提出し、確認事項に対応 | いつまでに、どの状態にするか |
| 退勤前 | 進捗と資料待ちの状況を共有 | 明日の作業を止める原因はないか |
調書を埋めることだけを急ぐと、何を確認したのか、何のために行った手続きなのか説明できなくなることがあります。
受験で学んだ監査論を思い出しつつ、担当する手続の目的を先輩に聞いてみてください。

新人と主査・マネジャーでは、忙しさの中身が違う
新人は、資料の場所やツールの使い方に慣れるまでにも時間がかかります。
予定した作業が終わらず、焦る場面もあるでしょう。
一方、チームの取りまとめを担う人(主査やマネージャー)には、進捗の確認や判断が必要な論点への対応もあります。
同期や先輩と残業時間を比べるだけでは、自分の仕事ぶりは判断できません。
新しい作業に時間がかかったら、どの操作で止まったのか、何の理解が足りなかったのかを振り返ります。
次に同じ場面が来たときの対応方法を残しておく方が、長く働くことを目標にするより役立ちます。
とむやむくん私のチームはめちゃくちゃリモート推奨だったので質問もかなりしづらかったのですが(基本メールかチャット)、重要そうなものはwordとかで保存しておくようにしてました。
初めての繁忙期を乗り切るために、準備しておきたいこと
新人が最初から仕事を速く進めるのは、普通は無理です。
まずは、期限を把握し、分からないことを早めに相談できる状態を作りましょう。
繁忙期に入る前に、担当予定と相談先を確認する
最初に確認するのは、クライアント・日程・相談する相手です。
自分の担当が何社あるか、どの週にどのチームへ入るかを確認します。
そのうえで、実務補習や私生活で外せない予定があれば、早い段階で共有しておきましょう。
初めて使う監査ツールの操作や、資料の保存場所も、時間に余裕があるうちに確認しておくと助かります。
忙しい当日にログイン方法から探すと、それだけで焦ってしまいますよね。
勉強で身につけた知識は土台になりますが、法人ごとの作業手順は入所後に覚えるものです。
分からない操作を質問することまで遠慮しなくて大丈夫です。
手が止まったら、困っている点を具体的に伝える
「どうしたらいいですか」だけでは、相手も状況をつかむのに時間がかかります。
何を確認したくて、どこまで進み、何が足りないのかを短く伝えます。
たとえば、目的・確認済みの内容・未解決の点・期限をまとめて相談すると、次の指示を受けやすくなります。
相談文の例:売上の計上時期を確認しています。請求書までは確認できましたが、出荷日が分かる資料を見つけられていません。明日が提出期限なのですが、確認する資料の場所を教えていただけますか。
(まあいきなり売上担当にはならないかと思いますが、例です)
実際には会社への聞き方や連絡経路について、チームの方針に従ってください。
期限が危うくなったら、終業時まで待たずに進捗を共有します。
実務補習と生活の予定は、繁忙期前に調整する
仕事に慣れない時期に、毎晩まとまった勉強時間を確保する計画は崩れやすいものです。
補習の予定や課題の期限を先に確認し、仕事が集中しそうな週を避けて進められるものから着手します。
補習・学習・家庭の予定は、変更が難しくなる前に共有しましょう。
休める日に全部取り返そうと予定を詰め込むより、休養の時間も残しておきたいところです。
学習が進まない週があったら、翌週の業務予定を見ながら計画を直していきます。
とむやむくんまあ補習所側も繁忙期(4,5月)には考査や課題等は出さないようにしてくれているはずですが、繁忙期が他の時期の方はこの辺り、気を付けておきましょう。
就職先を選ぶときに、繁忙期について聞いておきたい質問
受験生のうちは、繁忙期の話を聞くだけで不安が大きくなるかもしれません。
説明会では、実際に配属される可能性のある部署の職員に、直近の働き方を聞いてみてください。
法人の規模だけで決めず、担当と人員配置を聞く
BIG4か中小かという分類だけで、残業や休みやすさを判断するのは難しいです。
担当する会社の数、決算月の重なり、チームの人数まで聞くと、繁忙期の姿が見えやすくなります。
| 聞きたいこと | 質問の例 |
|---|---|
| 忙しい時期 | この部署では、直近の一年で特に忙しかったのは何月ですか? |
| 新人の勤務 | スタッフ1年目の4月・5月の残業や休日勤務は、どのような状況でしたか? |
| 担当の重なり | 新人は通常どれくらいの会社に関与し、決算月が重なる場合はどう調整していますか? |
| 困ったときの支援 | 作業が終わらないときは、誰に相談して業務量を調整できますか? |
| 休暇と補習 | 繁忙期前後の休暇や実務補習の予定は、いつ、誰と相談しますか? |
「大丈夫です」「人によります」で終わったら、直近の具体例を一つ聞いてみましょう。
答えにくい数値を無理に求めるより、繁忙期の一週間や、仕事を調整した場面を聞く方法もあります。

つらさが続くときは、繁忙期明けを待たずに相談する
忙しい時期を乗り切るための工夫をしても、一人では対応できない仕事量になることはあります。
残業や未完了の仕事が続くなら、状況を具体的に伝えてください。
仕事量や体調に無理が出ているときは、早めに業務の調整を相談しましょう。
担当業務の一覧と期限を示せば、優先順位や応援の必要性を話しやすくなります。
直属の上司に話しにくい場合は、人事や法人内の相談窓口など、別の相談先を使うことも考えてください。
体調に不安があるときは、産業医などにも相談し、休養や業務量の調整につなげてください。
働き方そのものを見直したいときは、落ち着いて情報を集めるための手順を別記事にまとめています。

まとめ:繁忙期の不安は、具体的な担当予定を知ると整理しやすい
監査法人の繁忙期は、3月決算の担当では4〜5月が中心です。
6月まで続く仕事や、春以外の決算・レビューもあるため、担当先による違いを確認しておきましょう。
・繁忙月は、担当先の決算月と業務計画から確認する
・残業時間は、対象月・職位・部署を確かめて読む
・新人のうちは、期限と相談先を先に把握する
・休暇や補習の予定は、早めにチームへ共有する
受験生の方は、次の説明会で「この部署の新人の方は、今年の繁忙期をどのように過ごしていましたか」と聞いてみてください。
漠然とした激務のイメージより、これから一緒に働く人の具体的な話の方が、就職先を考える助けになるはずです。
監査法人の仕事内容や就職後のキャリアも含めて知りたい方は、全体ガイドもご覧ください。

監査法人の繁忙期に関するよくある質問
- 監査法人の繁忙期はいつからいつまでですか?
-
3月決算の会社を多く担当する場合は4〜5月が中心です。監査報告に向けた対応が6月まで続く場合もあるため、休暇などの予定は担当チームへ確認してください。
- 4〜5月以外にも忙しい時期はありますか?
-
担当先の決算月が異なれば、期末監査の時期も変わります。期中レビューなどの業務もあるため、春以外はいつも余裕があるとは限りません。
- 繁忙期の残業時間は何時間くらいですか?
-
今回確認した資料から、監査法人全体に共通する平均値は示せません。就職先では、配属候補の部署・職位を指定し、直近の4月と5月の実績を聞くと参考になります。
- 繁忙期は土日やGWも休めませんか?
-
勤務予定は法人やチームによって変わります。年間の勤務カレンダーと担当業務の予定を確認し、休日に働く場合の勤怠申請や休暇についても聞いておきましょう。
- 監査法人の新人も繁忙期は忙しいですか?
-
新人は担当業務の量に加え、初めての作業に時間がかかることがあります。着手前に目的と期限を確認し、分からない点や遅れそうな作業は早めに相談してください。
- 中小監査法人なら繁忙期も楽ですか?
-
法人の規模だけでは判断できません。担当先の件数や決算月、チームの人数、仕事が集中したときの応援体制を確認しましょう。
- 繁忙期が終わったら長期休暇を取れますか?
-
休暇の制度と実際に取得できる日程を、法人・チームへ確認してください。担当業務の完了後にも次の仕事や引継ぎがあるため、早めに相談することが大切です。
