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公認会計士の修了考査完全ガイド|日程・勉強法から合格後の登録まで

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公認会計士の修了考査完全ガイド|日程・勉強法から合格後の登録まで
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この記事は以下の方におすすめ
・修了考査の全体像を知りたい実務補習生の方
・勉強をいつ始めるか、どう進めるか迷っている方
・合格後の公認会計士登録まで確認したい方

とむやむくん

修了考査の受験準備から、合格後にやることまで。まずはこの記事で全体像をつかんでいただければと思います。

筆者(とむやむくん)プロフィール

・30代で働きながら公認会計士試験合格
・修了考査合格、公認会計士登録済、現在独立、転職エージェントとしても活動
・SNSフォロワー1万人超アカウントで情報発信中

修了考査は、公認会計士試験に合格したあと、公認会計士登録に向けて進むための重要な試験です。

そして合格して終わり!ではなく、実務補習の修了確認や登録手続まで合わせて考える必要があります。

「会計士試験は受かって考査も通って、まだ勉強するのか…」という気持ち、すごくわかります。

(いい加減にしろよ…という感じですよね、しかもめちゃくちゃ難しいという…)

私自身は公認会計士試験は7回落ちていますが、その悔しさから修了考査自体はなんとか1回目の受験で合格して、現在は公認会計士として登録して活動をしています。

修了考査の勉強方法について先に結論をお伝えすると、受験できる状態かを確認したうえで、苦手科目を早めに動かすのがおすすめです。

試験休暇に全部を持ち込むより、休みに入ったときに復習へ進める状態になっているのが理想的です。

この記事では、2026年度の公式情報をもとに試験の仕組みを整理し、私の受験経験も交えながら勉強の進め方をお伝えします。

詳しい科目対策は関連記事へ案内するので、今の自分に必要なところから読んでみてください。

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目次

修了考査とは?会計士試験のあとに受ける最終試験

修了考査は、実務補習で学んだ内容を踏まえ、公認会計士になるために必要な力を確認する筆記試験です(マークシートではありません)

補習所で受ける定期考査とは、別の試験になります。

公認会計士試験に受かっても、登録はまだ先

公認会計士試験に合格すると、まず大きな山を越えたことになります(ここが一番大変ですからね)

そこから実務補習などを通じて力をつけ、修了考査へ進むという関係です。

「会計士試験の合格」と「公認会計士としての登録」は分けて考える必要があります。

修了考査は、その間にある大切なステップです。

知識を覚えたかだけでなく、事例を読んで必要な判断を説明する力も問われます。

普段の仕事が助けになる場面も結構ありますが、試験で伝わる答案を書く準備は別にしておきたいところです。

参考:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査に向けて」(2026年6月15日掲載)

公認会計士試験合格から修了考査・登録までの流れ

大半の方はそうかとは思いますが、実務補習と仕事の経験は、並行して積み上げることができます。

「実務補習が終わってから実務経験を始める」ということではありません。

STEP

実務補習で、修了考査を受けるための要件をそろえる

公認会計士試験合格後に実務補習へ進み、講義等の単位を取得します。定期考査や課題研究も、所定の条件を満たす必要があります。

補習所の学習と、勤務先での業務経験は並行して進める方が大半です。ただ、補習所の手続を、勤務先が全部代わりにしてくれるとは考えない方が安心です(入所以降の手続きはあまりやってくれないような…)

STEP

修了考査に合格し、実務補習の修了確認へ進む

受験要件を満たしたら修了考査へ。合格後は、実務補習について内閣総理大臣の確認を受ける手続が進み、修了証書の交付につながります。

ここで重要なのが、修了考査の合格証書と、実務補習の修了証書は違うという点です。合格したら必要書類がすべてそろう!というわけではありません。

出典:日本公認会計士協会「公認会計士登録について(ご案内)」(2026年4月)

STEP

業務補助等の要件も満たして、公認会計士登録を申請する

登録では、試験合格と実務補習の修了に加え、業務補助等の要件も確認されます。こちらは、監査補助など所定の業務経験に関する要件です。

試験の合格発表だけで、自動的に公認会計士になるわけではありません。必要な証明をそろえ、登録の申請まで進めましょう。個別の書類は後半で整理します。

出典:日本公認会計士協会「公認会計士登録について(ご案内)」(2026年4月)

修了考査の受験資格|補習所の単位と実務経験を混同しない

最初に見るのは、補習所で自分の受験要件を満たしているかどうかです。

周りと比較してなんとなく大丈夫…ではなく、自分の入所年の手引とマイページを照合しましょう。

講義・定期考査・課題研究は、それぞれ確認する

2025年期の手引では、講義等は270単位以上が必要です。

学年別の最低単位数もあり、J1は180、J2は40、J3は20単位以上。ディスカッション等30単位以上や必修科目の条件もあります。

定期考査は全10回で60単位以上。監査総合8回の合計480点以上と税務2回の合計120点以上に加え、各回40点以上が必要です。

課題研究は全6回で36単位以上、合計360点以上、各回40点以上という条件になっています。

合計だけ足りていても、学年別や各回の条件が不足していれば安心できません。

「講義をたくさん見たから大丈夫」ではなく、どの条件を満たしたのか確認するのが大切です。

これは2025年期の手引に基づく整理です。入所年期による必修科目の違いや減免・短縮の適用があるため、2026年度受験者全員に同じ内容をそのまま当てはめないでください。

出典:会計教育研修機構「実務補習の手引(2025年期)」(2025年11月)

とむやむくん

ここの要件、本当にわかりにくいんでよね…。やったつもりではあるけど、本当に修了考査受験できるんだよね!?と何回も必要単位数を確認した覚えがあります。

業務補助等の年数は、登録の要件として管理する

修了考査の受験要件と、公認会計士登録に必要な業務補助等の要件は別です。

2026年度の受験案内は実務補習規則の受験要件を参照しており、実務経験3年を一律の受験条件としているわけではありません。

一方、2026年4月の登録案内では、業務補助等は原則3年以上です。

2023年4月1日時点で旧制度の2年以上の要件を満たしている方には経過措置が示されています。

そのため、「修了考査を受けられる日」と「公認会計士登録できる日」が一致するとは限りません。

仕事の内容が対象になるか、証明はどう用意するかを、勤務先や担当窓口へ早めに確認しておきましょう。

出典:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査受験案内」(2026年6月15日)

出典:日本公認会計士協会「公認会計士登録について(ご案内)」(2026年4月)

2026年度の修了考査|日程・申込・合格発表

2026年度は12月12日・13日の2日間です。まず出願期間を予定に入れてください。

勉強が順調でも、申込を逃すと…受験できません。

今年度の日程を一か所で確認する

令和8年度受験案内で公表されている予定は、次のとおりです。2025年度試験の合格発表と混同しないよう、年度も一緒に見ておきましょう。

スクロールできます
手続・試験2026年度の予定
出願受付2026年10月13日(火)10:30頃〜10月30日(金)17:00
受験時特別措置の申出2026年10月9日(金)まで/締切日の消印有効
受験票2026年11月下旬、オンライン交付
試験1日目2026年12月12日(土)
試験2日目2026年12月13日(日)
合格発表2027年4月2日(金)10:00頃予定
受験手数料28,000円

出願の締切は17:00。日付が変わるまで受け付けているわけではありません。

入力を始めた時刻ではありませんから、期限内の完了を意識してください。

特別措置の申出期限は通常の出願開始より前です。配慮が必要な方は、通常の申込と別に案内を確認しましょう。

会場は受験地・受験票で確認し、過年度と同じ建物だと決めつけないでください。

出典:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査受験案内」(2026年6月15日)

初受験では証明書、再受験でも出願の完了を確認

申込はインターネット出願方式です。初回受験者は受験要件証明書のデータが必要になります。

証明書を用意できるか、受付期間より前に補習所側の案内を確認しておくと慌てずに済みます。

本人情報を入力し、写真データなどを添付して支払いへ進みます。

銀行振込を選ぶ場合は、締切日までの「着金」が必要です。

最終日に振込操作だけ済ませればよい、とは考えないようにしましょう。

受付完了の画面やメールは保管してください。再受験だからといって自動申込にはなりません。

受験票もオンライン交付なので、交付後に内容を見て印刷するところまで、自分の予定に入れておくのがおすすめです。

出典:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査受験案内」(2026年6月15日)

修了考査の試験科目|5科目の時間と配点

修了考査は5科目。

会計士試験の知識と重なる部分はかなりありますが、昔のテキストだけで準備を終えず、今回の試験範囲を確認する必要があります。

(受験時代のテキストだけでは対応できないところも多々あります)

正式名称を確認してから、科目ごとの対策へ

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科目(正式名称)時間配点
会計に関する理論及び実務3時間300点
監査に関する理論及び実務3時間300点
税に関する理論及び実務3時間300点
経営に関する理論及び実務(コンピュータに関する理論を含む。)2時間200点
公認会計士の業務に関する法規及び職業倫理1時間100点

2026年度の配点は合計1,200点、試験時間も長いものは3時間…改めてとんでもない試験ですよね。

勉強時間は当然配点が高いものを優先する必要はありますが、足切り的な制度もあるので凹みがないように勉強しましょう。

最初に5科目の問題を一度見て、今の知識でどこまで答えられるかを確かめるのもいいでしょう。

特徴と対策の基本は、後半の「科目別勉強法」で説明します。

出典:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査受験案内」(2026年6月15日)

修了考査の合格基準と足切り

合格判定は総合点だけではありません(要注意)。

科目ごとの最低水準も意識し、苦手科目を丸ごと捨てないことが大切です。

総点数60%が基準。ただ、絶対合格の点数とは言い切らない

公式案内では、総点数の60%を基準として、修了考査運営委員会が相当と認めた得点比率で判定するとされています。

1,200点の60%を計算すると720点ですが、「自己採点で720点を超えたから絶対に合格」とは判断できません。

そもそも、配点は公表されません。

ここからはよく言われる憶測です(正式なものではありません)

公認会計士協会としては絶対評価の試験、と言っていますのでそこは間違いないのでしょう。

ただ、配点が公表されていないので

正直、受験生の回答状況を見てある程度の合格率になるように配点を調整することはできます。

まあだからといって受験生に何ができるかと言えば、みんなが取れる問題と落とさない、という基本的な勉強方針を取るしかありません。

とむやむくん

結局、基礎を大事にしてしっかり勉強しろ、ということですね。

40%未満の科目があると、不合格になることがある

満点の40%に満たない科目が一つでもあると、不合格になることがあります。

例えば、職業倫理の配点が小さいからといって、まったく勉強せずに本番へ行くのはおすすめしません。

他の科目でいくら点数を積み上げても、科目別の基準があるためです。

一方で「40%以下は必ず不合格」ということでもありません(不合格になる「ことがある」ですからね)

数字の境界と判定の表現を混同せず、準備では最低線ぎりぎりを狙わないようにしましょう。

出典:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査に向けて」(2026年6月15日掲載)

修了考査の合格率・難易度|最新結果は2025年度

最新の合格率は76.4%です。

これは2025年度試験の結果であり、これから実施される2026年度試験の数字ではありませんのでご注意ください。

合格率が高めでも、自分が受かる確率ではない

修了考査合格率推移

こちらは参考までに、近年の修了考査合格率の推移です。

2025年度は、受験者1,785人に対して合格者1,364人。

受験者を分母にした合格率が76.4%で、出願者1,941人を分母にすると70.3%です。

出典:日本公認会計士協会「令和7年度修了考査の合格発表について」(2026年4月3日)

近年の結果はこの水準ですが、翌年度の合格率を保証するものではありません、H30みたいに突然下がることもありますからね。

会計士試験などの要件を満たした人が受ける試験なので、合格率の数字だけで「簡単」とは判断できません。

とむやむくん

全員が合格率数%の会計士試験をパスし、実務を積んできている猛者ですからね…。

さらに多くの方は働きながら5科目を準備する負担もあります。

会計士試験と同じものさしで難易度を比べるより、「自分はどの科目に時間がかかりそうか」を事前に見ておいた方が、勉強の予定に落とし込みやすいと思います。

年度ごとの詳しい推移は別の記事にまとめています。

出典:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査に向けて」(2026年6月15日掲載)

勉強はいつから?必要時間をどう考える?

迷っているなら、まず過去問を一度見てみましょう。

開始時期の最適解を探し続けるより、今の自分との差を知る方が予定を立てやすくなります。

サイトの121票の調査では「7〜10月」が最多

当サイトでは、Xで修了考査合格者に向け、勉強を始めた時期を質問しました。(回答数は121票)

勉強開始時期のアンケートから

最多は「7〜10月あたり」で44票(36.4%)。次に「11月から、または試験休暇から」が33票(27.3%)でした。

(ただ、Xでの簡易アンケートです。回答者の合格年度もそろえておらず、すべての受験生を代表する調査ではないことはご了承ください)

一般的には早く始めておけばまず合格できる、といわれてはいますが、結構みなさん直前にならないと勉強を始めていないようでした。

とむやむくん

私自身は年明けから始めました。会計士試験で苦労した分、修了考査は一回で決めたいという気持ちが強かったためですが…早すぎですかね?

出典:当サイト「修了考査の勉強はいつから始めた?」(2026年6月20日更新/調査2025年4月4日)

「何時間あれば受かる?」は、実際に一問解いて見積もる

修了考査に必要な勉強時間数は?と聞かれると回答はかなり難しいです。

会計士試験の知識がどのくらい残っているかでもかなり変わります。

合計時間の目安を考える前に、直近の一年分位解いてみるのがいいと思います。

難易度や、見直しに時間がかかった科目ほど、勉強しなければなりませんし、目安もつきやすいかと思います。

とむやむくん

私の1日の勉強時間は
通常期:1~3時間
9月頃から:3時間
11月頃から:3~6時間
位でトータル1000時間位ですかね(多分かなり多い方だと思います)

修了考査の勉強スケジュール|復習できる状態から逆算する

次は、春〜夏ごろに準備へ着手できる人向けのモデルです。

私の実際の年間記録ではなく、今から計画を作るための一例として読んでください。

(もっと早く始められる方は予備校のコース自体は12月頃から始まっているので、そこに申し込みましょう)

STEP

春〜夏:問題を見て、基礎を戻す

最初からすべての講義を同じ熱量で進めようとせず、5科目の問題を一度見ます。

会計や税務がほぼ思い出せなければ、その基礎を戻す時間から確保しましょう。

この段階の目標は、できないところを見つけることです。

白紙になっても構いません。むしろ直前にそれが分かるより、ずっと予定を変えやすくなります。

STEP

夏〜秋:重い科目を進め、答案を書く

講義を見て、だんだん問題を解いていきます。

会計や税務で詰まったら、どこまで自力で処理できたのかを残しておきましょう。

動画を見終えることだけを目標にせず、可能な限り問題演習もしていきましょう。

なんといっても会計と税務が重いですからこの時期にある程度固めたいところです。

残りの科目にも少しずつ触れ、未着手の科目を放置しないようにします。

STEP

秋〜直前:答練を使って、弱点を絞る

予備校の講義を受けなかったとしても答練は絶対受けた方がいいです。

(答練しかやらない、なんて方もいるくらいです、受かるかは別として)

点数は伸びなかったとしても気にせず、本試験の傾向をつかむきっかけにしましょう。

弱点をあぶりだし、重点的につぶしていきます。

修了考査は特に答練がそのまま出題される、なんてことはないですが、受験生の大半はやってくるのでしっかり受験しましょう。

STEP

試験休暇・最後の仕上げ:新しい教材より、残った穴を埋める

休暇を取れる場合は、そこを最終仕上げに使います。

未消化講義を全部見る期間にしてしまうと、手を動かす時間が足りなくなりがちです。

自分が落としやすい問題へすぐ戻れる状態を作っておきましょう。

取り組む順番が決まっていれば、限られた一日を教材探しで使わずに済みます。

休暇の有無で、この時期にできる量は調整してください。

9月から始めるなら、春の計画をなぞらない

この記事を確認し時点で、まだ手を付けていない方もいると思います。

「年明けから始めた」と読んで焦るかもしれませんが、今ある時間で組み直しましょう。

最初に全科目の教材と答練の量を把握し、税務など負担を感じる科目を動かします。

同時に、勤務予定を見て、試験までに勉強できない週を先に外してください。

残り期間に入らない計画は、気合いではなく範囲と進め方を見直すのが現実的です。

予備校を使うなら、現在の進捗を伝えて優先順位を相談するのも一つの方法です。

ただ、特定の科目を丸ごと捨てる方針にはしないでください。

全科目の最低水準を意識しながら、学習の深さを調整していきましょう。

修了考査の予備校は必要?独学との違い

予備校の価値は、教材が手に入ることだけではありません。

仕事と並行して勉強をすることになるため、効率よく勉強するためには予備校の利用は最適な選択と言えるでしょう。

費用だけでなく、自分で補う作業を考える

独学を選ぶなら、出題範囲を確認し、自分で教材をそろえ、答案の出来も検討する必要があります。

基準の改正を追う作業も含め、それを続けられるかが判断軸です。

(補習所の資料から頑張って全て探し出す必要があります)

一方、予備校を使っても、申し込んだだけでは合格はできません。

一番は受講し続けられるようなモチベーションを保てる内容になっているか、です。

まあこれは講師によるところも大きいですが、教材を見ても、

この教材じゃ勉強続かないよ…

ということも結構あります(私はありました)

予備校は監査法人などの費用補助が使えることもありますが、適用条件は勤務先ごとに異なります。

立替の前にどんな申請が必要かどうかを確認しておくと、後から困りにくくなります(領収書が必要、などなど)

出典:当サイト「修了考査でおすすめな予備校はどこ?」

修了考査の科目別勉強法|5科目の優先順位

修了考査の試験科目5科目の勉強方法についてここでは解説します。

各科目概要だけ書いていますので、詳細はそれぞれ詳しい記事がありますので、そちらをご覧ください。

全科目の詳細記事をまとめて探す場合は、こちらの勉強方法まとめページを使ってください。

会計実務|全範囲を完璧にすることは難しい

会計実務、本当に範囲の広いんですよね…めちゃくちゃ対策に苦労しました。

基本的な知識は会計士試験時に習得しているはずなのですが、ブランクもあるかと思いますのでまずはそれを思い出す作業からです。

そしてプラスでIFRS関連が追加されています(これは完全に新規の知識になるかと思います)

これもまた範囲が超膨大なので勉強に苦労するかと思います。

ただ、会計実務に関しては、試験範囲を全て完璧にするのはほぼ不可能、なので

勉強方針をどうとるかが結構重要になってくる科目です。

監査実務|現場でしていることを、答案で伝える

監査実務は、現場の経験がかなり助けになりやすい科目です。

とはいえ、私も監査の仕事はしていましたが…勉強は不要、とは感じませんでした。

(中にはほとんど勉強しないで現場の経験だけでいけた!という方もいるみたいですが…すごいですよね)

基準の言葉もきちんと押さえながら、現場での経験も元に知識をインプットしていきましょう。

監査未経験なら、講義で手続の目的から理解する時間も確保してください。

税務実務|一刻も早く対策を

税務実務は、会計士試験後に触れる機会が少ない方がほとんどだと思います。

会計士試験の租税法の知識が元になりますが、忘れていることも多いことでしょう。

(私は税務実務に勉強時間を一番使いました)

本当に法改正が多い科目ですので、会計士試験時代のテキストをそのまま使うのは危険です。

試験範囲も会計士試験の時と比べ広くなっています、少しでも早く対策を始めましょう。

経営実務|計算は公式を確実に、理論は答練ベース

経営実務は、企業価値評価などの計算に加え、ITに関する内容も含まれます。

とにかく理論がとっつきにくい…(計算は割とやりやすい印象でした)

計算については公式系は何としても暗記暗記暗記、

理論についてはほんとーーーーーにとっつきにくいので、私は答練・過去問をテキストに反映する形で勉強を進めていました。

まあ多分皆さんそんな感じなので、めちゃくちゃ勉強時間を使う科目、という感じではないはずです。

職業倫理|小さい配点でも、勉強の間隔を空けすぎない

職業倫理は配点が100点ですが、軽く扱ってよい科目ではありません(足切りが怖すぎます)

私は監査実務と同じ頻度で手に取るようにしていました。

全部の細かい規定を一気に覚えようとするより、まず基本事項を正確に押さえ、問題で使う。

これが結構重要な気がしました。

この往復を短い時間でも続ける方が、後回しにして直前に焦るより取り組みやすいと思います。

修了考査の過去問・答練はどう使う?

過去問は出題の型を知るため、答練は今の自分の弱点を見つけるため、と役割を分けると使いやすくなります。

どちらも範囲が膨大な修了考査で、勉強を効率化するには重要なツールです。

過去問は出題の型を押さえる

協の公式サイトで過去5年分の問題・答案用紙・出題趣旨を案内しています。

(予備校で配られるところもあるかとは思いますが)

実際同じ全く同じ問題が出題されることは(おそらく)ないので、

答えられたか、だけではなく、出題の型を知るのが過去問を見る意味だと考えています。

最初は直近の年度を一つ選び、問題と答案用紙両方を見てみましょう。

出題傾向や、どこで時間がかかりそうか、うわなんか難しそう…というおおよそのイメージが見えてきます。

(古い年度まで広げるなら、現在の適用基準との違いにも注意が必要です)

ただ、この感覚を本格的に勉強を開始しる前につかんでおくと、試験の温度感がわかるので、勉強の強度も変わってくるかと思います。

とむやむくん

勉強がある程度進んだ時点でもまた過去問を見てみましょう。あれ、まだ全然解けない…だったら、少し方針を変える必要があるかもしれあませんね。

出典:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査に向けて」(2026年6月15日掲載)

答練の復習は、ミスの原因に合わせて変える

答練の点数が悪いと、へこみますよね、勉強やめたくなりますよね。

ですがそこはグッとこらえて、同じ間違いを次にしないための作業を決めましょう。

  • 知識が出なかった問題:教材へ戻り、閉じた状態で要点を説明する。
  • 条件を読み違えた問題:見落とした語句を確認し、読む順番を変える。
  • 時間が足りなかった問題:着手順を考え、時間を区切って解き直す。

もう皆さん答練には会計士試験で相当慣れているとは思いますから今更ではありますが、

答練は点数を取ることが目的ではないので、ここでの失敗をどう活かして今後の勉強に反映するか、が重要です。

また、修了考査では一定層は「答練しかやらない」ので、少なくても答練で出た範囲は確実に押さえましょう。

働きながら修了考査を勉強するには

仕事が終わったら勉強する、とだけ決めていると、疲れた日に手が止まりがちです。

短い時間でできる作業と、まとまった時間が必要な作業を分けておきましょう。

平日は小さく、休日は実際に解く時間を確保する

例えば、平日の夜に重い総合問題を開く気力がないなら、前回のミスを一つだけ確認する。

休日の午前に、その範囲を使う問題を解く。

こんな感じで進めるのが一例です。

平日にできなかった分を、すべて週末へ積み上げないことも大切です。

(週末が大変なことになります)

もし予定が一つ入っただけで計画が崩れるなら、最初から詰め込みすぎているのかもしれません。

繁忙期は、普段と同じ量をこなす前提にしない方が続けやすいと思います。

最低限の復習だけを残し、仕事が落ち着く週に演習を厚くする。

毎週同じ時間でなくても、試験までの全体で調整できるはずです。

とむやむくん

もちろん、体調を崩すほど睡眠を削ることを前提にはしないでください。勉強に使える時間が短い時は、やることをある程度テンプレート化しておいて、少しでもスムーズに始められるように工夫しましょう。

試験休暇は「何日あるか」より、入る前の状態が大事

試験休暇の有無や日数は勤務先によって異なります。

有給休暇との組み合わせや申請時期も含め、自分に適用される制度を確認しましょう。

同じ期間休めても、講義がほぼ終わっている人と、教材を初めて開く人では進められる内容が違います。

少なくても休暇に入ったら何を復習するのかが決まっている状態を目標にしたいところです。

とむやむくん

よく、「試験休暇だけで受かったよ?」なんて話、聞くと思いますがあまり鵜呑みにしすぎず…勉強は早く始めるに越したことはありません。

修了考査の直前・当日に注意すること

勉強以外の準備も、前日までに一度終わらせておきましょう。

当日になって印刷できるところを探したり、会場を調べ直したりするのは避けたいところです。

公式ルール|受験票の印刷と「着席時刻」を確認する

受験票は、A4サイズの白紙に印刷して持参することになっています。スマートフォンの画面表示では受験できません。

会場へ向かう時刻は、余裕をもって、試験開始ではなく「着席時刻」から逆算してましょう。

初日の会計と2日目の税務は9:30着席、午後の監査・経営は14:15着席、最後の職業倫理は17:15着席です。

答案を書く筆記用具は黒インクのボールペンまたは万年筆で、消せるボールペンは使えません。

電卓は案内の使用基準を満たすものに限られます。

時計や飲み物にも条件があります。受験案内8〜9ページの持込一覧と、手元の物を照合してください。

慣れた試験と同じつもりで荷物を詰めず、当日の監督者の指示にも従いましょう。

(結構細かい指示も多いんですよね…)

出典:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査受験案内」(2026年6月15日)

勉強面の工夫|前日は教材を増やさず、2日間を見通す

前日は、これまで間違えたところや基本事項の確認に使い、初めて見る教材を増やしすぎないようにしましょう。

会場までの移動と昼食も、事前に考えておくと当日焦らなくて済みます。

近くで買うつもりなら、買う場所はある程度決めておきましょう

試験は2日間あるので、一科目の手応えだけで、残りの試験を投げないことも意識したいところです。

難しく感じた問題があっても、みんなそう思っているので、あまり気にしすぎないこと。

一日目が終わってから答え合わせを延々と続けるより、翌日の準備に戻る。

気になってしまうと思いますが、今から変えられる方へ時間を使いましょう。

修了考査に落ちたらどうなる?再受験と立て直し

修了考査に不合格だったからといって、その時点で公認会計士への道が閉ざされるわけではありません。

登録までの予定を見直し、次の受験へ向けて準備することになります。

再受験は何回でも可能

受験案内は再受験者の申込も想定しており、初回受験者との添付書類の違いもきちんと書いてあります。

受験回数による上限の記載もありません。

再受験では、その年度の申込を忘れないことも重要です。以前の教材を使う場合も、改正対応が必要かを確かめてください。

仕事上の扱いは勤務先ごとの方針によります。

昇格などへの影響は人事へ確認し、転職するなら試験と登録の状態を正確に伝えましょう。

不合格だけで「転職できない」と決めつける必要はありません(普通にできます)

出典:日本公認会計士協会「令和8年度修了考査受験案内」(2026年6月15日)

次の受験では、前年と変えることを決める

結果が出た直後は、すぐに勉強へ戻れなくてもおかしくありません。

落ち着いたら、当日の記憶や残っている答練をもとに、どこでつまずいたか確認していきましょう。

「今度はもっと頑張る」だけで終わらず、次は何を変えるか、を考えましょう。

例えば、読むばかりだったなら、毎週一問は時間を区切って書く予定に変えます。

具体的な立て直し方は、次の記事にまとめています。一人で結果を抱え込まず、今の進め方を相談することも考えてみてください。

修了考査に合格したら|公認会計士登録までの手続

合格しても名簿への登録までは、もう少し手続があります。

合格後は実務補修修了証書が必要

修了考査合格後は、実務補習修了証書というものを入手する必要があります。

(修了考査合格証書ではありません)

これは実務補習を修了し、内閣総理大臣の確認を受けたことを示すもので、案内に沿って受け取ります。

JFAELでは、2025年度は、合格発表後の修了確認を経て2026年6月8日に修了証書を交付したと案内しています。

これはその年度の実績であり、今後も同じ日に交付されるという意味ではありません。

修了考査合格から登録まで、ひと続きの手続だと思わないことが大切です。

住所変更などがあれば、補習所からの案内を見て届出も確認しましょう。

そして案内を本当によく見るようにしてください(結構わかりづらいので)

出典:会計教育研修機構「2025年度修了考査合格者の実務補習修了証書の交付」(2026年6月8日更新)

業務補助等の証明をそろえ、協会へ登録を申請する

登録では、公認会計士試験の合格証書、実務補習の修了証書、業務補助等報告書の受理番号通知書などを準備します。

この三つ以外にも申請書類があるので、協会の最新の手引に沿って進めてください。

業務補助等の証明は、修了考査に受かったことを示す書類では代用できません。

過去の勤務先の証明が必要なら、連絡や取得にかかる時間も考えて動きましょう。

(これ、結構面倒です)

また、公認会計士として名乗れるのは、登録が完了してからです。

合格直後に名刺やSNSの肩書を変える前に、自分の登録状態を確認してください。

出典:日本公認会計士協会「公認会計士登録について(ご案内)」(2026年4月)

修了考査後のキャリア|合格を区切りに、次の経験を考える

修了考査が終わると、目の前の試験以外にも目を向けやすくなります。

合格したからすぐ辞める必要はありませんが、今後どう働きたいかを考える節目にはなると思います。

現職で得たい経験と、外に求める経験を比べる

監査法人に残り、主査として担当範囲を広げる道もあります。

一方、事業会社側で決算を作る経験など、今の立場では得にくいことへ進みたい人もいるでしょう。

「修了考査に受かったから転職」ではなく、「次にどんな仕事ができるようになりたいか」から考えると、選ぶ理由がはっきりして来ます。

合格後の予定は、登録時期との関係も含めて整理するようにしましょう。

修了考査に関するよくある質問

修了考査は難しいですか?

働きながら5科目を準備する負担がある試験です。最新の2025年度合格率は76.4%ですが、受験要件を満たした人の結果なので、数字だけで簡単とは判断できません。

修了考査は何回まで受けられますか?

再受験できます。2026年度受験案内には、受験回数による上限の記載はありません。補習所の在籍や受験要件の充足とは分けて、自分に必要な手続を確認してください。

勉強はいつから始めるのがおすすめですか?

まず過去問で現在の理解を確認し、苦手科目から早めに始めるのがおすすめです。当サイトの開始時期調査は参考になりますが、同じ時期に始めれば合格できるというデータではありません。

修了考査は独学でも受かりますか?

独学を選ぶ道もあります。自分で改正対応を含む教材の準備や答案の検討を行えるかが判断軸です。予備校を使う場合も、受講だけで終わらせず演習と復習が必要です。

一番難しい科目は何ですか?

全員に共通する順位は付けられません。私は税務実務にかなり時間をかけ、会計実務にも苦労しました。普段の仕事や知識の残り方が違うので、一度解いて自分の負担を確かめましょう。

修了考査に落ちたら、公認会計士にはなれませんか?

一度の不合格で道が閉ざされるわけではありません。次回の受験に向けて準備し、登録までの予定を見直します。勤務先での扱いは個別に確認してください。

試験休暇だけで間に合いますか?

間に合うとは断定できません。休暇の日数だけでなく、休暇前にどこまで学んでいるかで大きく違います。できれば休暇は復習の仕上げに使えるよう、先に手を付けましょう。

公認会計士試験に合格したら、すぐ修了考査を受けられますか?

会計士試験合格だけでは受験できません。実務補習の必要単位など、修了考査の受験要件を満たす必要があります。自分の入所年期の手引を確認してください。

修了考査に合格したら、すぐ公認会計士になれますか?

自動的にはなりません。実務補習の修了確認と業務補助等の要件も満たし、必要書類をそろえて登録を申請します。登録完了前に公認会計士の肩書を使わないよう注意してください。

まとめ|修了考査は、準備から登録まで見通して進めよう

修了考査は、公認会計士登録前の最後の砦です。

仕事と重なると大変ですが、受験要件を確認し、今できる量から手を付ければ、やることは少しずつ見えてきます。

まだ始めていないなら、まず一科目の問題を見てみる。

すでに勉強中なら、次の復習で直したい間違いを一つ決める。自分の段階に合わせて進めてください。

公認会計士登録まで、もう少し。一つずつ終わらせていきましょう!

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