監査法人の退職理由はどう伝える?転職面接・退職面談の例文とNG回答

この記事は以下の方におすすめ
・監査法人を辞めたいものの、退職理由をうまく言葉にできない方
・転職面接で「なぜ監査法人を辞めるのか」と聞かれるのが不安な方
・現在の監査法人へ、角が立たない伝え方を知りたい方
・入社1~3年目など、在籍期間が短い退職をどう説明するか迷っている方
とむやむくん退職理由は、きれいに作り込むよりも事実と次に進みたい方向を整理した方が伝わります。ただ、転職面接と今の監査法人では、伝える内容を分けることも必要です。
・30代で働きながら公認会計士試験合格
・修了考査合格、公認会計士登録済、現在独立、転職エージェントとしても活動
・SNSフォロワー1万人超アカウントで情報発信中
「繁忙期がしんどい」「監査以外の仕事をしたい」「今のチームから離れたい」
監査法人を辞めたい理由はあっても、そのままの感じで面接で話してよいのかは迷いますよね。
かといって、無理に前向きな言葉へ置き換えると、話が薄くなったり、深掘りされたときに矛盾が出たりします。
結論からいうと、転職面接では「退職のきっかけ」だけで終わらせず、改善のために行動したことと、次の職場で実現したいことまで話すのが基本です。
一方、現在の監査法人へ退職を伝える場面では、転職面接のような長い説明は必要ありません。退職の意思、希望日、引き継ぎを簡潔に伝える方が、話を進めやすくなります。
この記事では、監査法人の退職理由を整理する方法、転職面接での例文、現職への伝え方、短期離職の説明、避けたい回答までまとめます。
公認会計士の転職先や活動全体を先に確認したい方は、以下の完全ガイドもあわせてご覧ください。

結論:監査法人の退職理由は「事実・行動・次の目的」で伝える
監査法人の退職理由に、全員が使える模範解答はもちろんありません。
同じ「残業を減らしたい…」という本音でも、置かれている状況と応募先は人によって違うからです。
大切なのは、本音を隠すことではなく、相手が判断できる形に整えることです。
何が起きたか
客観的な事実を短く説明する
何をしたか
改善や適応のために取った行動を伝える
なぜ転職が必要か
現職では実現しにくい理由を説明する
次に何をしたいか
応募先の仕事と結びつける
退職の意思
相談なのか、決定した意思なのかを曖昧にしない
希望する退職日
就業規則と担当業務を確認して相談する
引き継ぎの方針
案件、資料、後任への説明をどう進めるか示す
面接で今の法人への不満を並べても、応募先は「この人、入社後も同じ不満を抱くのでは…?」と当然心配します。
反対に、きれいな志望動機だけを話すと、「それなら退職する必要はないのでは」と見られかねません。
不満を消すのではなく、事実から将来へ話をつなぐ。
これが退職理由を考える軸です。
とむやむくん転職相談を受けていて、正直多いのは「監査に飽きた」「残業多すぎ」「給料安すぎ」このあたりです。ただ、このまま転職面接や退職を伝える際にはいいづらいですよね。ここは大人な対応、ということで上に書いたような事が参考になれば幸いです。
退職理由は「誰に伝えるか」で内容を分ける
「退職理由」と検索する方が迷いやすいのは、3つの場面が混ざっているからです。
転職面接では、応募先との相性を判断される
転職面接で聞かれる退職理由は、ただ単になぜ辞めたのか、という事実確認ではありません。
応募先は、同じ理由で早期退職しないか、仕事への考え方が合うか、自分の選択を説明できるかを見ています。
そのため、現職の説明だけで終わらず、応募先で取り組みたい仕事まで一続きにします。
現在の監査法人には、退職の意思と実務上の段取りを伝える
現職への退職理由は、相手を納得させるためのプレゼンではありません。意思が固まっているなら、決断したこと、希望日、引き継ぎの考えを伝えます。
本音をすべて話す必要はありません。とくに、人間関係や評価への不満をその場で細かく話すと、原因の検証や異動の提案へ話が広がり、退職日の相談に進みにくくなることがあります。
もちろんそういった提案をしてほしい場合はそれでも大丈夫です。
履歴書は簡潔にし、職務経歴書と面接で補う
履歴書の職歴欄は、「一身上の都合により退職」など簡潔な記載で足りる場面が一般的です。長い事情説明を詰め込まず、職務経歴書と面接で一貫した説明を用意しましょう。
大切なのは、書類ごとに違う話を作らないことです。退職理由、志望動機、今後のキャリアがつながっているかを確認してください。
監査法人を辞めたい主な理由を整理する
監査法人を辞めるきっかけは、一つとは限りません。ここでは考えを整理するための代表例を挙げます。
働き方を変えたい
- 繁忙期の残業や出張が生活と合わなくなった
- 育児、介護、通院などと両立したい
- 勤務地や働く時間を見直したい
働き方は大切な退職理由です。ただし、面接では「残業が嫌だった」で止めず、どのような働き方なら継続して成果を出せるのかまで考えます。
監査以外の経験を積みたい
- 事業会社で決算や開示を作る側に回りたい
- FASやコンサルティングでM&A、再生、IPO支援に関わりたい
- 税務や営業を経験し、将来の独立へ備えたい
この場合は、監査経験を否定しないことが重要です、あなたの大事なスキルとして売り込まなければならないからです。
(いくら監査が嫌いだった、としてもです…)
監査で身についた力と、次に足したい経験を分けると説明しやすくなります。
担当領域や成長環境を変えたい
- 異なる規模や業種のクライアントを担当したい
- IPO、公会計、金融、学校法人などの専門性を高めたい
- より裁量のある立場でチーム運営を経験したい
別の監査法人へ転職する場合は、「監査が嫌だから」では当然おかしいことになります。
今の法人で得た経験、希望を実現するために試したこと、応募先にある機会を具体化しましょう。
評価・人間関係・仕事の進め方を見直したい
チームとの相性、評価への疑問、上司との関係がきっかけになることもあります。
本音としてはよくあること、ですが、面接で個人への批判を続けても、応募先は事実を確認できませんから、「なんか面倒な人なのかな…」と思われかねません。
「誰が悪かったか」ではなく、どのような状況で、自分は何を試し、今後はどのような環境で力を発揮したいのかに置き換えます。
転職面接の退職理由を4つの手順で作る
退職理由は「勤務先への批判や不満を前面に出さず」、「客観的な事実を簡潔に説明し」、「前向きな言葉へつなげる」のが理想ではあります。
ただ、きれいな言葉を暗記するだけでは不十分です(伝わりません)。次の4つを、自分の事実に置き換えてください。
1.退職を考えた事実を一文にする
まず、感情と事実を分けます。
感情
繁忙期がつらく、もう続けられない
事実
特定の時期に長時間勤務が続き、今後も家庭との両立が難しいと判断した
「つらかった」と話してはいけないわけではありません。何が、どのように今後の働き方へ影響したのかを説明できる状態にします。
2.改善するために取った行動を確認する
担当変更を相談した、業務を効率化した、社内公募を調べた、上司とキャリア面談をした。こうした行動があれば、短く加えます。
行動を伝えることで、「嫌なことがあればすぐ辞める」という印象を避けやすくなります。実際にやっていないことは、面接用に作らないでください。
(深堀されたらばれます)
3.現職では実現しにくい理由を説明する
応募先から見ると、「今の監査法人に残ってもできるのでは」という疑問が残ります。
異動では解決しにくいのか、希望業務の比率が小さいのか、職種そのものを変える必要があるのか。
現職を悪く言わずに、転職が必要な理由を説明しましょう。
とむやむくんそしてこれ意外と面接で突っ込まれやすいポイントです。「え、今の職場でもよくない?うちに来なくてもできるよね?」これをきちんと説明できないと、志望理由がフワフワしてしまって、本気度が伝わりません。
4.応募先で実現したいことへつなげる
最後に、応募先の仕事内容とつなげます。
「成長したい」だけではなく、連結決算を担当したい、IPO支援を一気通貫で経験したい、特定業界の監査を深めたいなど、求人票と自分の経験に沿って具体化します。
基本の型
「現職では○○を経験しました。その中で△△を目指すようになり、□□も試しましたが、現職の役割では継続的に経験することが難しい状況です。そこで、これまでの○○を生かしながら、貴社で△△に取り組みたいと考え、転職を決めました」
とむやむくん実際志望理由がはっきりしないから、という理由で落ちてしまう方は一定数いらっしゃいます。経歴が素晴らしくても、すぐに辞めそう、内定出しても他の法人に行きそう、という印象を与えてしまうからです。
本音を面接用に整理する例
本音を別の理由へすり替える必要はありません。相手が状況と今後の希望を理解できる言葉へ整理します。
| 本音 | 整理する方向 | 避けたい言い方 |
|---|---|---|
| 忙しすぎる | 継続したい働き方と成果 | 残業は一切したくない |
| 監査に飽きた | 監査で得た力と次の業務 | 監査は役に立たない |
| 人間関係が悪い | 自分の行動と合う環境 | 上司がすべて悪い |
| 年収が低い | 役割・成果と条件の整合 | 高ければどこでもよい |
| 主査がつらい | 負荷の原因と希望する役割 | 責任を負いたくない |
| 独立したい | 必要な経験と時期 | 顧客を得たらすぐ辞める |
表の言葉をそのまま使うのではなく、自分の担当業務と応募先に置き換えましょう。
監査法人の退職理由|ケース別の回答例
以下は、話を組み立てるための例です。事実ではない経験や行動を足さず、ご自身の状況に合わせて調整してください。
激務やワークライフバランスが理由の場合
回答例
現職では上場会社監査を担当し、限られた期間でチームと成果を出す力を身につけました。一方、繁忙期を含む働き方を今後も続けることが家庭の事情から難しくなり、担当調整についても相談しました。今後は決算・開示の経験を生かしながら、業務改善にも継続して関われる環境で働きたいと考え、転職を決めました。
応募先にも多くの場合繁忙期はあります。
求人上は残業が少ないように見えても、ある時期は残業時間が長時間になるのはよくあることです。
「残業が少なそう」だけで選ばず、月次・四半期・年度決算の時期、担当範囲、リモート勤務の実態を面接で確認しましょう。
監査以外の仕事をしたい場合
回答例
監査を通じて、財務諸表全体を俯瞰し、論点を整理して関係者と調整する経験を積みました。業務を続ける中で、数値を検証するだけでなく、事業会社の立場で決算体制や管理の仕組みを作りたいと考えるようになりました。監査で培った論点整理力を生かし、貴社の連結決算と業務改善に関わりたいと考えています。
監査を否定するよりも、監査経験が次の仕事でどう再現できるかを示す方が伝わります。
別の監査法人へ移りたい場合
回答例
現職では製造業の監査を中心に経験し、主査補佐として進捗管理にも関わりました。今後はIPO監査を専門領域にしたいと考え、希望を伝えて社内の機会も調べましたが、現在の配置では継続して担当する見通しが立ちにくい状況です。IPO支援の体制と案件機会がある貴法人で、監査経験を土台に専門性を高めたいと考えています。
法人規模や知名度だけでなく、配属予定部門、案件構成、育成方法まで確認しておきましょう。
入社1年以内など短期離職の場合
回答例
入社後は監査の基礎を身につけるため、担当業務と研修に取り組みました。その中で、私は○○の業務を長期的な軸にしたいと考えるようになりました。現職で経験を広げる方法も検討しましたが、希望領域へ移る時期が見通せないため、早い段階で方向を修正する決断をしました。短期間での転職になる点は認識しており、次は仕事内容と期待役割を十分に確認したうえで、長期的に専門性を築きたいと考えています。
短期離職では、「なぜ入社前に分からなかったのか」「次は同じことが起きないか」を聞かれやすくなります。
前職選びで確認が足りなかった点も含め、自分の言葉で振り返りましょう。
監査法人3年目の判断については、以下の記事で詳しく整理しています。

とむやむくんいやいや1年以内で転職とかあんまりいないでしょ…と思われるかもしれませんが、結構いらっしゃいます。その場合は本当に慎重に対策をしておきましょう、間違いなく突っ込まれます(内定が取れない、ということではありません)
主査・インチャージ経験がない場合
主査経験がないこと自体を、退職理由として謝る必要はありません。
担当科目、クライアント規模、業界、チーム内の役割、後輩への支援など、実際に経験した範囲を具体的に伝えます。
回答例
現職では○○業界の監査で、売上や固定資産などを担当しました。主査経験はありませんが、担当論点についてクライアントとの調整と後輩の作業確認を経験しています。監査で培った会計論点の整理力を生かし、より早い段階から事業会社の決算実務に関わりたいと考え、転職を検討しています。
経験がないことを隠すよりも、何ができ、入社後に何を学ぶ必要があるかを整理する方が誠実です。

人間関係が理由の場合
回答例
特定の案件で業務の進め方について認識の差があり、定期的な共有と役割確認を提案しました。その経験から、早い段階で論点と期待役割を共有することの重要性を学びました。今後は、チーム内で意見交換をしながら○○の専門性を高められる環境を希望しています。
実際に深刻なハラスメントがあった場合まで、無理に「自分の成長」に言い換える必要はありません。
ただし、面接では必要な事実を簡潔にし、個人への非難を続けないようにします。
年収や評価が理由の場合
年収は転職条件の一つなので、話してはいけないことではありません。
ただ、報酬だけを退職理由にすると、さらに他で高い条件があればすぐ移るのではないか…?と見られる可能性があります。
回答例
今後は○○の責任範囲を広げ、成果と役割に応じた評価を受けられる環境でキャリアを築きたいと考えています。年収も条件の一つですが、担当業務、裁量、育成環境を含めて転職先を検討しています。
応募先によって、退職理由の着地点を変える
退職したきっかけが同じでも、応募先で実現できることは違います。最後の一文を、求人の仕事内容に合わせます。
別の監査法人へ転職する場合
担当したい業界、IPOやパブリックなどの専門領域、法人の規模、チームでの役割を明確にします。
「今の法人より働きやすそう」という推測ではなく、選考で確認した事実に基づいて話しましょう。
事業会社へ転職する場合
監査で見てきた業務のうち、自分が作る側として何を担いたいかを示します。
決算、開示、連結、内部統制、経営企画など、希望業務を絞りましょう。
FAS・コンサルティングへ転職する場合
なぜ監査ではなく、M&A、事業再生、IPO支援などに関わりたいのかを説明します。
「クライアントに近い仕事」だけでは広いため、興味を持った案件や論点まで掘り下げてください。
独立を見据えた転職の場合
税務、営業、資金繰り、業務改善など、独立前に補いたい経験を整理します。
ただし、応募先を短期間の踏み台として話すのは避けましょう。まず応募する役割でどう貢献するかを説明します。
現在の監査法人へ退職理由をどう伝えるか
転職先が決まり、退職の意思も固まっているなら、直属の上司へ口頭で伝える機会を作ります。
メールやチャットだけで完結させず、まず面談を依頼する方が行き違いを減らせます。
切り出し方の例
お時間をいただきありがとうございます。今後のキャリアを考えた結果、○月末で退職したいと考えています。担当中の案件については、繁忙期とチームの状況を踏まえ、引き継ぎ資料の作成と後任への説明を進めたいです。退職日と手続について相談させてください。
理由を聞かれたら、「今後は事業会社で決算実務に関わりたい」「家庭との両立を考えて働き方を見直すことにした」など、決断の軸を簡潔に話します。
退職日を一方的に決めるのではなく、雇用契約、就業規則、有給休暇、担当案件を確認したうえで相談してください。
退職を認めてもらえない、ハラスメントがあるなど当事者だけで解決しにくい場合は、厚生労働省の総合労働相談コーナーなど、外部の相談窓口も利用できます。
とむやむくん私の場合はしっかり法人のフローに従って、しかるべき時期に、しかるべき手続きを経て退職しましたから、問題は起きませんでした。これがギリギリの時期に、きちんとした手続きを取らないで辞めると問題になることがあります、注意しましょう。
引き止められたときは、退職理由より判断軸へ戻る
異動、昇格、担当変更、休職などを提案されることがあります。
提案そのものを断る必要はありません。
最初に整理した「転職で解決したいこと」が、提案によって本当に解決するかを考えます。
確認したいポイント
・提案はいつから実行されるのか
・担当業務や働き方は具体的にどう変わるのか
・一時的な調整ではなく、継続できるのか
・転職先で得たい経験を現職でも得られるのか
・残る場合に、取り下げた内定や選考を後悔しないか
残る選択も間違いではありません。
ただ、その場の罪悪感だけで決めず、条件を具体的に確認しましょう。
とむやむくん私に転職相談された方でも、現職でまだできることがありそう、ということで転職をとどまった方もいらっしゃいます。自分だけで考えると視野が狭くなりがちです、誰でもいいので信頼できる方に気持ちを打ち明けてみるのも大事です。
転職面接で避けたい退職理由の伝え方
法人や上司への批判だけで終わる
不満の背景に正当な事情があっても、応募先は一方の話しか聞けません。
批判の量を減らし、自分が取った行動と今後の希望に時間を使いましょう。
実際にはない理由や行動を作る
「社会に貢献したい」など耳当たりのよい表現でも、実体験と結びつかなければ、質問を重ねられたときに崩れます。
正直な理由を、相手が理解できる順番に並べる方が安全です。
志望動機とつながっていない
「専門性を高めたい」と言いながら、応募先の担当業務を説明できない。
働き方を変えたいのに、応募先の繁忙期を確認していない。
この状態では、転職理由の説得力が弱くなります。
守秘義務に関わる情報を話す
退職理由の説明でも、クライアント名、未公表の案件、具体的な内部事情を話してはいけません。
担当業界や役割など、必要な範囲へ抽象化してください。
長く話しすぎて結論が分からない
退職理由は、まず1分程度で要点を話せる形にします。追加質問を受けたら、事実を補います。
最初からすべての経緯を時系列で話す必要はありません。
とむやむくん退職理由と転職理由が結びついていないケースは意外とあります。想定質問として準備はしていたけど、そこの整合性が取れていないことに自分では気づかなかったということはあります、気をつけましょう。
退職理由を整理できないなら、まだ応募しなくてもよい
「とにかく辞めたい」という段階では、無理に面接用の理由を作らなくても大丈夫です。
まず、嫌なことを書き出し、次の3つに分けます。
1.今の案件やチームを変えれば解決すること
担当、上司、クライアント、繁忙期の配置など
2.法人内の異動で解決できること
部門、業界、勤務形態、勤務地など
3.転職しなければ得にくいこと
事業会社での意思決定、FAS業務、税務、独立準備など
この整理をすると、退職理由だけでなく、求人を選ぶ条件も見えてきます。
転職がまだ早いか迷う場合は、以下の記事で、動く前に確認したいサインを整理しています。

なお、眠れない、食事が取れない、仕事へ行こうとすると強い不調が出るなど、心身に影響が出ている場合は、面接用の言葉よりも休むことと相談先の確保を優先してください。

退職理由に迷ったら、求人を見る前にキャリアを整理する
退職理由がまとまらないときに、求人票を大量に見ても判断軸はなかなか定まりません。
先に、今の職場で得た経験、変えたいこと、残したいこと、5年後にできるようになりたい仕事を整理しましょう。
転職しない選択も含めて比較すると、本音を無理に飾らずに済みます。
私も転職相談を受けていますし、公認会計士の転職について、求人を選ぶ前のキャリア整理から相談できます。転職すると決めていない段階でも構いません。
監査法人に残る、別の法人へ移る、事業会社へ行く、非常勤や将来の独立を考える。それぞれを比べたうえで、自分に合う方向を考えたい方はご相談ください。
\ キャリア相談希望!とご記載下さい /
参考にした公的情報
- ハローワーク布施「面接対策セミナー」:退職理由を面接で説明する考え方を確認
- 厚生労働省「労働契約の終了」:退職申出と契約期間に関する案内を確認
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」:労働問題の相談窓口を確認
監査法人の退職理由に関するよくある質問
- 監査法人の退職理由は、転職面接で正直に話してよいですか?
-
事実は正直に話しつつ、批判だけで終わらせないことが大切です。何が起きたか、改善のために何をしたか、次の職場で何を実現したいかの順に整理しましょう。
- 監査法人を辞める理由で多いものは何ですか?
-
働き方、監査以外へのキャリア変更、担当領域、評価、人間関係、家庭事情、独立などが考えられます。ただし、公的な一律の順位を示すものではなく、複数の理由が重なることもあります。
- 「激務でつらい」は退職理由になりますか?
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退職を考える理由になります。面接では、長時間勤務が生活や仕事へどう影響したか、改善のために何をしたか、次はどのような働き方で成果を出したいかまで伝えてください。
- 人間関係を退職理由にすると不利ですか?
-
理由そのものより、伝え方が重要です。個人への批判を続けず、状況、自分が試したこと、今後力を発揮しやすい環境を簡潔に説明しましょう。
- 入社1年以内に監査法人を辞めても転職できますか?
-
転職の可能性はありますが、入社前との認識差、確認不足、次の職場で同じことが起きない根拠を説明する必要があります。短期間でも担当した業務は具体的に整理してください。
- 主査経験がないことを退職理由で触れるべきですか?
-
自分から退職理由にする必要はありません。質問されたら、主査経験がないことを認めたうえで、担当科目、業界、クライアントとの調整、後輩支援など実際の経験を伝えましょう。
- 退職理由と志望動機は同じ内容でよいですか?
-
同じではありませんが、つながりは必要です。退職理由は現職を離れる背景、志望動機は応募先を選ぶ理由です。次に実現したいことを接点にして、一貫させましょう。
- 現在の監査法人へ転職先を伝える必要はありますか?
-
通常、退職理由を説明するために転職先の詳細まで話す必要はありません。社内手続や誓約事項を確認し、必要な範囲で答えてください。クライアント情報は持ち出せません。
- 退職を引き止められたらどう判断すればよいですか?
-
異動や担当変更の提案によって、転職で解決したいことが具体的かつ継続的に解決するかを確認します。罪悪感やその場の雰囲気だけで決めないことが大切です。
- 退職理由がまとまらなくても転職エージェントへ相談できますか?
-
相談できます。求人へ応募する前に、現職で変えられること、転職しなければ得にくいこと、希望する働き方を整理すると、退職理由と求人選びの両方が明確になります。
まとめ:退職理由を飾るより、次の選択につなげよう
監査法人の退職理由は、立派に聞こえる言葉を作るためのものではありません。
この記事の要点
・転職面接と現在の監査法人では、伝える内容を分ける
・面接では「事実・行動・転職の必要性・次の目的」で話す
・不満を隠さず、相手が判断できる情報へ整理する
・短期離職では、振り返りと再発を防ぐ求人選びまで伝える
・現職には、退職の意思、希望日、引き継ぎを簡潔に示す
・心身の不調があるときは、面接対策より休養と相談を優先する
退職理由に正解は一つありません。今の職場で得たものを認めたうえで、何を変え、次に何を積みたいのかを自分の言葉で話せれば十分です。
辞めるかどうかも含めて迷っている方は、求人へ応募する前の段階で一度キャリアを整理してみてください。






