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監査法人の非常勤ってどうなの?自由な働き方の魅力、そしてリアル

この記事は以下の方におすすめ
・監査は続けたいけれど、常勤以外の働き方も気になる方
・独立後の収入として、監査法人の非常勤を考えている方
・時給の高さだけで決めてよいのか迷っている方
とむやむくん監査は嫌いじゃない。でも、週5日ずっと監査をしたいかと言われると…。そんな方には、非常勤という選択肢、あります。
・30代で働きながら公認会計士試験合格
・修了考査合格、公認会計士登録済、現在独立、転職エージェントとしても活動
・SNSフォロワー1万人超アカウントで情報発信中
監査法人の非常勤って、結局どうなの?
「監査はしたい」「自分の時間も欲しい」「お金もある程度欲しい」
そんな贅沢さん(ごめんなさい)にはとてもいい働き方だと私は思います。
特に独立したばかりで、自分の仕事の売上がまだ読めない時期はみなさん結構候補に入れると思います。
ただ、「高時給で、好きな日にちょっと働けばいい」という感じでやり始めると、そこは少し違うかもしれません。
今回は監査法人の非常勤について、私の体験や周囲の話を元にリアルなところを書いていきます。
監査法人の非常勤は、常勤と何が違う?
週5日以外の働き方で、監査チームに参加する
この記事でいう非常勤は、監査法人と日数や時間を取り決め、常勤とは異なる働き方で監査業務に参加する方のことです。
この非常勤、誰でもできるというわけではなくて、
多くの場合は「監査経験あり、公認会計士登録済」の方が対象になります。
(まあ稀に登録済じゃない方でもOKなことがありますけど、時給は下がります)
働き方としては、月に数日だけ入る、繁忙期を中心に働く、といった形です。
繁忙期は結構入ってくれーと言われることが多い印象ですね。
例えば
・年間120日以内
・繁忙期を中心にアサイン(50日程度)
・週3日位を想定
こんな感じで募集要項に書かれています。
とむやむくん働く量を制限できるのは魅力です、ただ監査法人にいたことがある方ならわかるかと思いますが、アサインは結構早くから決めなければいけないので、そこはなかなか融通が利きづらい印象はあります。
「非常勤だから軽い仕事」とは限らない?
ここは完全に法人によると思いますが、
多くのケースではあまり重い仕事はしない、のではないかなあ…と思います。
主査(インチャージ)も非常勤だとやらないことが多いと思いますので、担当業務に集中できる傾向があります。
(主査をやるケースもあるみたいですが…多くの方はやらないと思います)
何せ毎日法人PCを開くわけではありませんから、アサインの日に集中して仕事をして、アサインがない日は自分の仕事をする、みたいな感じですね。
とむやむくん私を含め周りはそんなかんじですが、そうです…よね?
ただアサイン日が少なくても、担当した仕事の質を落としてよいわけではもちろんありません。
レビューもきちんと入りますし、調書のクオリティはしっかり保ちましょう(大丈夫だとは思いますが)
非常勤のメリットは、やっぱり時間を作れること
平日が全部、監査で埋まらなくなる
週5日の常勤を続けていると、「平日にやりたいこと」は仕事の後か休日に回すしかありません。
非常勤で働く日を減らせれば、例えば平日の昼間にジムへ行く時間を作ることもできます。
空いている時間に用事を済ませるだけでも、生活の感じは結構変わると思います。
育児や介護の時間が必要で、働き方を変えたい方もいると思います。
働き方は人それぞれ、それを実現できるのが非常勤のメリットかな、と思います。
とむやむくん独立後はやはり安定した収入を得つつ、自分の業務の時間もしっかりとれるのが魅力ですよね。
独立したばかりの「今月どうしよう」を減らせる
独立したら、自分の仕事でどんどんクライアントを増やしていきたい。
でもまあ普通は独立当初からドカドカ仕事は舞い込んできません。
(舞い込んでくる方もいるんですよね…いいなあ…)
例えば、新しいサービスの準備に時間を使いたいのに、生活費が気になって手当たり次第に案件を引き受けてしまう。
これだと、やりたかったことがなかなか進みません。
稼働の見込みがある非常勤を収入の一部にできれば、自分の事業を育てる余裕を作りやすくなります。
毎月の稼働や契約更新が保証されるわけではないのがネックですが、
毎月の安定した収入源が一つ増える意味はとんでもなく大きいです。
とむやむくんただ非常勤を入れすぎて自分の仕事をする日がなくなったら、本末転倒です。最初に「この曜日は自分の仕事用」と空けておくくらいで、ちょうどいいのかもしれません。

監査の現場から、完全に離れなくてよい
独立はしたいけど監査は嫌いじゃない。
会計士として監査には触れ続けていたい。
そんな場合にも非常勤は候補になります。
一回監査から離れてしまうとキャッチアップしていくのがなかなかつらいので、稼働は少なくても非常勤を長年やっている、という方もよくお会いします。
とむやむくん個人的には監査の現場で会うほかの非常勤の方から、案件の紹介をしてもらえたりネットワークを広げられるのがすごくいいと思っています。
面倒な研修や法人内の調整が減る
研修、多いですよね。
特にBIG4とか一体どれだけやればいいんだってくらい研修ありますよね。
必要なことだとは思うのですが、仕事が忙しい時だと消化が結構大変ですよね。
非常勤の場合、こういった研修がかなり減る、ところもあります(まあ常勤と同じところもありますが…)
あとは先ほど書いたように主査をやらないことが多いので、
パートナーの日程調整や法人内の諸々調整で奔走することも、極端に減ると思います。
気になるデメリットは、収入と仕事の続き方
日給がよくても、毎月その日数を働けるとは限らない
時給8,000円、日給50,000円
高い時給や日給を見ると、常勤やるのなんか馬鹿らしい…なんて気分になってきますよね(私はなりました)
日給50,000円なら、月10日働けば年収600万は稼げるじゃん!となると思いますが、
これは注意が必要で
単価と同じくらい重要なのは「その条件で、実際に何日働けるか」ということです。
日額5万円でも月4日しか入れないのなら年収240万円です。
応募する際は実際にどれくらい稼働できて収入が確保できるか確認しておきましょう。
とむやむくんさらに、年間〇〇〇日、と書いてあっても実際はそこまでアサインが入らない、なんてケースもあったりします。事前にしっかり確認しておきましょう。

独立後の貯金の持ち方が気になる方は、こちらも参考にしてください。

働いていない日に、どれくらい連絡が来る?
例えば、月曜だけ働く契約なのに、火曜の午後に調書の質問が届く。
こういうとき、どう対応するのか。
次の勤務日に答えればよいのか。急ぎなら誰が引き継ぐのか。
追加の対応を頼まれた場合、作業時間はどう扱われるのか(給料は発生するのか)
この話が曖昧だと、勤務日を減らしてもずっと仕事が気になってしまう…なんてことになってしまいます。
しっかり自分の時間を確保しておきたいなら勤務日以外の対応や報酬についてもきちんと相談しておきましょう。
とむやむくん調書作成だけでなく、例えばメール処理や事務的な業務中は時給が発生するのか、この辺りも確認したいですね(このあたりがサービスで…なんてところもあったりします)
経験を積みたいのに、同じ仕事ばかりになることも
非常勤なら、いろいろな仕事を経験できる。
そうなる場合もあるでしょうが、多くの場合はそうではありません。
そもそも組織的には非常勤を育てる、というよりも専門家として業務を依頼してくれているので、
経験がない業務を積極的に任せて成長させてあげよう、というところは少ないと思います。
ただこれも法人内、チーム内でかなり違います。
すごく考えてくれるチームに配属されたりすると積極的に新しい業務を任せてくれたりすることもあります。
非常勤が合う方と、今すぐ常勤を辞めない方がよさそうな方
「空いた日に何をしたいか」が浮かぶ方には合いやすい
自分の事業を育てたい。家族と過ごす日を増やしたい。
大きな目標はなくても、「働きすぎない生活にしたい」でもいいかもしれません。
監査経験があり、働く日を減らした後の生活も想像できる方には、非常勤は有力な候補です。
反対に、毎月決まった給与が入る安心感を何より大事にしたいなら、
常勤のまま、ほかの法人に移ったりチームを変えてもらったり…そういう方法もあるかと思います。
とむやむくん常勤じゃなくなる、というのは自由にはなりますがそれと同時に安定した収入がなくなるプレッシャーもかなり、かなりあります。
経験が浅いなら、教えてもらえる環境を優先したい
監査法人の非常勤案件も
・監査経験5年以上
・主査(インチャージ)経験必須
みたいな形で、しっかりした監査経験を必要とする場合もあります。
(主査経験していると時給が上がるケースが多いです。ただ!その場合は非常勤で主査業務やらされる場合がありますが…)
少なくても監査経験がまだあまりなく、一人で分担を振られても作業を進められない、という状態であればもう少し経験値を積んでから独立、がいいかもしれません。
さきほども少し書いたように、法人的には、非常勤を育てる!という感覚はないところが多いです。
しっかり成長してからの方が後々も監査を続けていくうえで(非常勤だとしても)有利に働きます。
契約のとき、ここは曖昧にしない方がいい
「非常勤」という名前より、雇用なのか業務委託なのか
非常勤と書いてあっても、契約の中身は一律ではありません。
これ、結構重要です。
雇用契約として働くのか、業務委託なのかは、提示された書類で確かめてください、書いてあるはずです。
これ、どちらかによって保険の加入や福利厚生もかなり変わってきます。
面談で聞いておきたいこと
・何日くらいの稼働を見込んでいるか。確約なのか、目安なのか
・調書修正や研修にかかった時間は、どう扱うか
・往査の交通費や出張費は、誰が負担するか
・契約期間、更新の条件、仕事を減らす場合の連絡方法
例えば、日額は同じでも「実働7時間」と「実働8時間」では働き方が違います。
交通費は自己負担、というケースもあります(常勤ではまずありませんが、非常勤ではあり得ます)
掛け持ちや自分の事業は、始める前に相談する
一つの監査法人で非常勤をしながら、自分の事務所の仕事もする。
あるいは、別の監査法人でも働く。
そういう希望があるなら、契約前に伝えておきましょう。
特に監査法人の場合、空いている日があるからどんな仕事でも受けられる、とは限りません。
監査人の独立性や守秘義務があり、法人ごとの兼業ルールもあります。
とむやむくん監査法人の掛け持ちについては禁止しているところが多いので注意が必要です。
仮に監査法人の掛け持ちが可能でも、日程の問題もあります。
両方から同じ繁忙期に頼まれたら、体は一つしかありません(そして大概繁忙期は同時期です)
【極論検証】監査法人非常勤あれこれについて解説
監査法人の非常勤については、結構いろいろなご相談・お問い合わせをいただきます。
その中でもみなさん気になってるだろうなあ、という内容について、ここでまとめて(簡単に)回答しておきます。
監査法人非常勤だけで生活できる?
時給だけ見れば、できます。
ただ、年間どれだけアサインに入れるのか、が重要です。
年間のアサインが安定しているのであれば十分可能だと私は考えています。
まあどこまでを年収でほしいかにもよりますが…
例えば年収500万でいい、ということであれば達成できそうですし、
年収1000万となると、日給5万だと200日アサインが必要ですから、常勤並みになってしまいます。
非常勤だけで生活したいなら時給・日給が高く、安定してアサインに入れるところを探すようにしましょう。
監査法人の非常勤は週1でも平気?
可能、だとは思います。
ただ、週1だけコンスタントにアサインがある、というよりは
月に4回アサインがある、みたいな形が多いのかな、と思います。
年間のアサイン日数が50日程度、という求人もありますから、そういうところを選べば可能です。
まあただ…そういうところは繁忙期にまとめて50日、というケースもあるので月4回という趣旨とはずれてしまうかもしれませんが…。
監査法人非常勤を長く続けることはできる?
法人による!というのが答えになってしまうのですが、面白くないので…
ただ、私の周りでもめちゃくちゃ長く監査法人の非常勤をやってらっしゃる方はいます(20年とか)
いつ契約を切られてもおかしくない状態ではもちろんありますので、
非常勤がこんなにいらないなーという時に、真っ先にクビにならないようなスキルを身につけておきたいですね…。
監査法人の非常勤は、どうやって探す?
知っている方への相談は有力、その後はエージェント等に頼る
元同僚などに相談する方法、監査法人の公式採用ページから応募する方法、非常勤を扱う紹介会社を使う方法があります。
正直、求人サイトや転職エージェントを使うよりも、人づてに入ったほうが待遇面ではいいことがあります。
ただ!そんなもの、なかなか見つかりませんし、やりたい人も多いです。
一般的には転職エージェントを使ってしまう方は多いと思います(私もそうしました)
もしエージェントでお悩みであればこちらも見てみてください。

監査法人の非常勤について、よくある質問
- 監査未経験でも非常勤で働けますか?
-
募集によります。経験者向けの非常勤と、学生や試験合格者向けの採用は、求められる役割が違います。未経験なら、応募資格と指導体制が合う募集を探してください。
- 主査経験がなくても応募できますか?
-
主査経験が必須でない募集も検討できます。年次だけでなく、自分で進められる科目や手続を伝え、求められる担当業務と合うか相談してみてください。
- 週1日や在宅だけで働けますか?
-
契約先と案件によります。少ない日数に対応する募集があっても、往査や繁忙期の出勤が必要な場合があります。希望する曜日と、出社できる範囲を具体的に相談してください。
- 非常勤だけで生活できますか?
-
単価、実際の稼働日数、生活費によります。繁忙月の収入だけを見ず、仕事が少ない時期の生活費と、契約が終わったときの貯金も考えておきたいです。
- 監査法人の非常勤を掛け持ちできますか?
-
契約や法人の規定、独立性などの確認が必要です。自由にできると決めず、両方の法人へ事前に相談してください。繁忙期に対応できる日数も伝えておきましょう。
- 非常勤になると社会保険には入れませんか?
-
非常勤という名称だけでは決まりません。雇用かどうか、所定労働時間などで扱いが変わるため、提示された条件と日本年金機構などの最新案内をご確認ください。
まとめ|監査を続けながら、自分の時間を増やしたいなら
監査は続けたい。でも、平日を全部監査で埋めたいわけではない。
そう思うなら、非常勤を検討する価値はあると思います。
その代わり、毎月の給与や仕事の日数が安定して決まるとは限りません。
自分が使いたい時間と、生活に必要なお金。その両方に無理がない契約を選びたいですね。
「常勤を辞めるなんてもったいない」と思う方もいるかもしれませんが、働く時間を減らしたいこと自体は、別にもったいないことではないと思っています。
空いた日に何をしたいか、少し想像してみてください。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
