・BIG4から中小監査法人への転職を検討している方
・リアルな転職実態を知りたいシニアの方
・転職のベストなタイミングに悩んでいる方
・後悔のないキャリア選択をしたい公認会計士の方

転職時にブラックな法人を引かないコツを紹介します。
・30代で働きながら公認会計士試験合格
・公認会計士登録済、転職エージェントとして活動
・SNSフォロワー1万人超アカウントで情報発信中
シニアの方でマネージャーに上がる前、
修了考査前後、
ワークライフバランスを確保したい時、
会計士の代表的な転職のタイミングの一例です。
転職しようと思い、いざ求人票を見ると
アットホームな職場です!
みたいな非常にざっくりとした表現を見て戸惑うこともあるのではないでしょうか。
(ごめんなさい私も求人票作るときこの表現使うことがあります)
今回はそういった求人票のざっくりした情報に騙されず、
転職でホワイトな中小監査法人を選ぶ際の、失敗回避術ということで解説します。
BIG4シニアが「ホワイトな中小監査法人」を探す理由
突然ですが、BIG4監査法人での激務に耐え、シニアスタッフへと昇格を果たした皆様、本当にお疲れ様です。
膨大な調書作成やマネージャーやパートナーからのプレッシャー、
そして修了考査の勉強と、まさに息つく暇もない日々を過ごされている(もしくはいた)ことと思います。
別の記事でも解説しましたが、このシニア昇格のタイミングで
過酷な労働環境から抜け出し「中小・準大手監査法人」へ転職する公認会計士が急増しています。
※こちらの記事です
しかし、いざ転職を決意したシニア層の前に立ちはだかる大きな壁があります。
それは「中小監査法人ならどこでもホワイトで働きやすいわけではない」という現実です。
(名前は書けないのですが、私が絶対におすすめしない法人もいくつかあります…)
法人の規模が小さくなるということは、良くも悪くも法人のカルチャーやトップの意向がダイレクトに反映されるということです。
素晴らしいワークライフバランスを実現しているホワイト法人も多いんです、しかしその一方で
BIG4以上に属人的で理不尽な残業が常態化している「ブラック中小監査法人」も一定数存在します。
以下、現役会計士であり日々多くのキャリア相談に乗っている私が、
BIG4出身者が絶対に避けるべきブラック法人の特徴と、
本物のホワイト中小監査法人を見極めるための手順を解説します。
修了考査の前?後?転職活動に動くベストなタイミングと注意点
「中小監査法人に行きたいけれど、いつ動くのが正解なのか分からない」
という相談、頻繁にお受けします。
シニア層が転職活動を始めるタイミングは、大きく分けて以下の3つに分類されます。
それぞれのメリットと注意点を把握しておきましょう。
タイミング1:修了考査の受験前(スタッフ3年目〜シニア昇格直後)
「もう今のBIG4の激務では、修了考査の勉強時間が全く確保できない」
という理由で、試験前に転職に踏み切るパターンです(ほかの理由もあるでしょうがここではこの例を挙げさせていただきました)
BIG4でも多くの場合、修了考査のための試験休暇の制度があり、基本的には確保できるのですが…
ここは言わずもがな、かもしれないですが、実務上なかなかとれないケースもありますよね…(私の周りにもいました)
ホワイトな中小監査法人の多くは、もちろん有給と合わせてのケースもありますが、
試験休暇を長いところでは1ヶ月程度~しっかりと取得できる制度を整えています。
試験前に確実に勉強時間を確保できる環境へ移ることは、合格への大きなアドバンテージになります。
ただし、転職直後は新しいツールの操作や人間関係の構築など、業務外での精神的な負担もかかります。

転職経験がある方は、ここで結構疲弊することをご存じかと思います。
せっかく学習環境を整えるために転職しても、
仕事に慣れるために全然勉強できなかった…なんて状況にならないために
試験の半年前など早めに動いて環境に慣れておくことがおすすめです。
タイミング2:修了考査の受験直後(12月〜1月)
試験が終わった直後の解放感、素晴らしいですよね。
私も会計士の社会人受験をしているはずなのに、
修了考査の時の働きながら勉強、はめちゃくちゃ大変だった記憶があります。
余談はさておき、期末監査の繁忙期が本格化する前に内定を取りに行く、非常に賢いタイミングです。
この時期は、中小監査法人側も
「春の繁忙期に向けて即戦力のシニアが欲しい」と採用意欲が最も高まる時期であり、
非常に好条件でのオファーが出やすくなります。
BIG4での期末監査を回避して新しい環境で春を迎えたい方にとっては、最もおすすめのタイミングと言えます。
ただし注意点が一つ。
修了考査合格前ということで、会計士登録が済んでいない状況での転職になります。
そうなると、選考時点では「公認会計士補」という状況でのスタートになります。
もちろん修了考査合格発表待ち、というのは先方に伝える必要はありますが、
公認会計士、として採用を希望している法人の場合、
修了考査に落ちていると採用を見送られる可能性もあることに注意しましょう。

修了考査正直手ごたえなかった…という状況の場合は、転職活動に慎重になる必要があります(会計士登録が必須、というところは厳しいかもしれません)
タイミング3:修了考査の合格発表後・シニア数年経験後
修了考査に合格し、公認会計士としての登録要件を満たした完全な状態、
あるいはシニアとしてインチャージ経験をしっかりと積んだ後で動くパターンです。
市場価値が最も高まっており、中小監査法人からは「次期マネージャー候補」としてとんでもなく需要があります。
給与交渉も非常に有利に進めることができます。
ただここでも注意点が一つ。
先ほども少し書いたように「会計士登録必須」という記載がある法人の場合、
修了考査に合格していても、採用時点で「公認会計士登録」が済んでいないと採用を見送られる可能性があります。
修了考査に合格していれば恐らく手続き的なところがハードルになるかと思いますので(もちろん実務要件等は満たしてくださいね…?)
きちんと手続きを進められるようにしましょう。
ただ、どのタイミングであっても、BIG4で培った基礎スキルは高く評価されます。
ご自身の精神的な限界や勉強の進捗に合わせて、最適な時期を見極めることが重要です。
絶対に避けるべき「ブラック中小監査法人」の3つの特徴
中小監査法人選びで最も怖いのは
求人票の「アットホームな環境」「残業少なめ」という言葉を信じて入社した結果、
とんでもないブラック環境だったというケースです。
事前に必ず警戒すべき3つの特徴を挙げます。
特徴1:業務が極端に属人的で、マニュアルが存在しない
BIG4の高度にシステム化された監査とは異なり、中小法人は個人の裁量が大きくなることがあります。
これが悪い方向に働くと
「この科目の調書はAさんしか分からない」
「過去のExcelフォーマットをコピペし続けて誰も中身を理解していない」
というブラックボックス化を引き起こします。
このような属人的な環境では、
引き継ぎがまともに行われず、新しく入ったシニアに責任と業務が理不尽に丸投げされるなんてことも…
結果的にBIG4時代よりも無駄な残業が増えることにもなりかねません。
さらに本当はあってはならないのですが、
「それ本当にしっかり監査できているのか…?」
「これ大丈夫なやつなのか…?」
人手不足からマニュアル整備や指導がしっかりできず、こんな状況になっているなんてこともあるかもしれません。
特徴2:特定のパートナーのトップダウンが強い、パワハラ気味の企業風土
中小監査法人では、創業者や特定の力を持ったパートナーの権力が絶対的になりがちです。
そのパートナーの機嫌や独自のルールで監査方針がコロコロ変わったり、非効率な手書きの調書作成を強要されたりする法人は要注意です。
風通しが良いかのように見えて、実態は「代表のイエスマンしか生き残れない組織」であるケースは少なくありません。
あと、BIG4ではあまりなかったかもしれませんが、
中小監査法人は人数が少ないので、
あまり言い方はよくないのですが、ちょっとハズレの上司の方がいて(性格的にも全然合わないしむしろ大嫌いな人)
その方が幅を利かせている場合、その組織でやっていくにはその方とうまくやりつづけるしかありません。
嫌、ですよね…
これが人数がすくない中小監査法人のデメリットでもあります。

転職エージェントの方がしっかり企業の中まで分かっていればいいのですが、なかなか一般の転職エージェントの担当者では難しいんですよね…
特徴3:通年で常に求人を出しており、離職率が高い
法人が成長してクライアントが増えているための採用拡大であればいいのですが、
クライアント数が増えていないのにも関わらず、年間を通じて常に転職サイトでシニアの求人を出し続けている法人は注意が必要です。
入社してもすぐに人が辞めてしまうような法人で、
慢性的な人手不足の穴埋めとして採用をしていて、まあ辞めてもまた雇えばいいし、みたいな状態の可能性もあります。
ただこれ難しいのが、
中小~準大手監査法人(もしくはBIG4も)は状態的に人手不足です(特にシニア層)
これはその法人がダメとかではなく、監査法人業界全体の課題でもあります。
なのでずっと求人が出ていても全くホワイト企業の場合もあります。
そこの見極めがなかなか求職者側からは難しいので、詳しそうな転職エージェント担当者に聞いてしまうのが一番いいです。
ホワイトな中小監査法人を見極める5つのチェックポイント
では、求人票や面接の限られた時間の中で、
どうすれば「本物のホワイト法人」を見抜くことができるのでしょうか。
実際のところは入ってみないとわからない、というところなのですが、
以下の5つのポイントはチェックしておくことをオススメします。
チェック1:クライアントのポートフォリオとIPO業務の割合
その法人がどのようなクライアントを抱えているかは、働き方に直結します。
歴史の長い安定したクライアントが多い法人は残業が少ない傾向にありますが、
成長意欲の高い若手にとってはやや物足りないかもしれません。
一方で、IPO準備企業を多く抱えている法人は活気があり、
ビジネスの全体像を学べるチャンスに溢れていますが、IPO特有の急な対応が発生しやすいため、残業時間はやや長くなる傾向があります。
ご自身が
「ワークライフバランスを第一」に求めているのか、
「経験とWLBのバランス」を求めているのかによって、
選ぶべき法人は全く変わってきます。
チェック2:閑散期の有給消化率とリモートワークの運用実態
「有給が取りやすい」と求人票に書かれていても、
実際には全然取れていない法人は山ほどあります。
(取りやすいってどれくらいだよ、という話ですよね)
面接の逆質問などで、
「8月などの閑散期に、有給休暇は取りやすい環境ですか?」
と具体的に聞いてみてください。
ホワイトな法人であれば
「いやーみんな2週間くらい平気で休んで海外旅行に行きますよ」
と具体的なエピソードが即座に返ってきます。
また、リモートワーク制度についても「制度としてはあるが、実態は出社が基本」という法人も多いです。
週に何日程度リモートが活用されているかのリアルな実態は確認する必要があります。

この辺りは本当にホワイトな法人は求人票やHPに書いてあります。面接で聞きにくい場合には、転職エージェントの担当者に聞けば教えてくれます(むしろ教えてくれなかったら少し警戒が必要です)
チェック3:面接官(パートナーやマネージャー)の表情や疲労度、面接内容
面接は企業があなたを評価する場であると同時に、実はあなたが企業を評価する場でもあります。
みなさんが緊張しないためにもお伝えしたいのですが、公認会計士は本当に転職市場で価値が高いです、むしろ選べる立場なんだぞ!という位でいいと思っています。
(が、面接時には丁寧に丁寧に、謙虚に謙虚に行きましょう、良識ある社会人ですからね)
さて、本題に戻って、
面接に出てきたパートナーやマネージャーの顔に深い疲労の色がないか、雰囲気や表情はどうか、よく見てください。
さらに、本当にあなたのことを知ろうとして、丁寧に面接をしてくれているかどうか。
じっくり観察してください。
ホワイトな法人の面接官は、総じて心に余裕があり、柔和でフランクな対応をしてくれることが多いです。
上の人間の状態は、数年後のあなたの姿そのものです。
さらにホワイトな法人は、定型的な面接ではなく、あなた自身のことを本当に知ろうとして中には突拍子のない質問をしてくるかもしれません。
ですが、その方が私はかえって安心できると思っています。
会計士なんて、そもそも人間なんて同じ人は二人としていないわけですから、
型にはまった面接でその人のすべてを知るなんて到底無理です。
なので、そんなこと聞くんだー、という位の方が、あなたのことを本当に知ろうとしている、逆にいい法人であると思います(私は)
チェック4:評価制度の透明性とキャリアパス
BIG4と異なり、中小法人では評価基準が曖昧になっていることもあります。
「頑張れば昇給する」といった精神論ではなく、
「どのような要件を満たせばマネージャーに昇格でき、待遇がどう変わるのか」
しっかり基準があるかどうか確認してみましょう。
評価の透明性が高い法人は、組織として成熟しており働きやすい環境が整っていることが多いです。
また、昇進以外でも
・様々な業務に関われる環境があるか
・やりたい業務をやらせてくれる環境があるか
この辺りもしっかり確認しておきましょう、あなたのキャリアパスに直結する大事な要素です。
チェック5:独立や副業に対する法人の公式なスタンス
将来的に個人の会計事務所や税理士法人として独立したい。
あるいは副業でビジネスを始めたいと考えているシニアにとって、
法人のスタンスは極めて重要です。
副業を認めること=ホワイト、とは限らないのですが
「法人の業務に支障が出ない範囲であれば、副業も独立準備もOK。むしろそうやって個人のスキルを高めて法人のブランド向上に貢献してほしい」
というオープンな姿勢を持っている場合は、ホワイト企業であることが多いです。

副業禁止でもホワイトなところはたくさんあります!なのでこれは副業したい人がチェックすべき項目とも言えますね。
BIG4シニアが中小監査法人の面接で落ちるNGな志望動機
中小監査法人はBIG4出身のシニア、基本的には大歓迎です。
ただ、誰でも無条件で採用するわけではありません。
優秀なBIG4出身者であっても、以下のスタンスで面接に臨むとあっさりお見送りになるなんてこともあり得ます。
(実際多くの法人で採用担当パートナーの方が言っていました)
NG例:ワークライフバランスの改善「だけ」を前面に出しすぎる
転職の最大の目的が激務からの解放であったとしても、それをそのまま伝えるのはNGです。
「BIG4が激務すぎて辛いので、残業が少ない御社を志望しました」
という伝え方では、
「うちが忙しくなったらまたすぐに辞めるのでは…?」
と警戒されます、当然です。
「会社の全体像が見える規模感で、経営者と直接議論しながら監査の質を高めたい。そして、効率的に業務を終わらせて自己研鑽や将来への準備にも時間を投資したい」
ちょっと硬い文章ですが、このように、前向きなキャリア形成の一環としてWLBを語るように変換することが重要です。
NG例:BIG4のやり方が絶対正しいと思い込み、持ち込もうとする
他にも中小監査法人の面接官が嫌うのが、
「BIG4のプライドを捨てきれないシニア」です。
「前の法人ではこのシステムを使っていて〜」
「BIG4の調書はこうなっていて〜」
と、大手のやり方が絶対的に正しいという態度を見せると、「うちのカルチャーに馴染めない、扱いにくい人材」として評価が急落します。
郷に入っては郷に従うという謙虚な姿勢と、
リソースが限られた環境でも泥臭く対応できる柔軟性をアピールすることが、
内定を勝ち取る最大の鍵となります。

大手の知見を持ち込むことは業務効率化のために役立つことも多くあります(中小側もそれを期待しています)。ただ、絶対BIG4が正しい!というスタンスはよくありません。柔軟な対応、が必要です。
あなたに合った「本物のホワイト中小監査法人」を見つける確実な方法
ここまで、ブラック法人の特徴とホワイト法人の見極め方について解説してきました。
しかし、最も難しいのがここからです
本当に働きやすく、人間関係が良好で、WLBが整っている「優良なホワイト中小監査法人」
ある程度見極めるポイントはあるにしても、
法人内の知識のない一般的な会計士、もしくは一般的な転職エージェントではまず見極められません。
内部のリアルな残業時間やパートナーの人柄まで裏取りを行うことは、個人の力では難しく、
何百何千もの求人を取り扱う転職エージェントが、内部のキャリアパスの考え方やマネージャー層の雰囲気まで把握することはほぼ不可能です。
ですが
「せっかくBIG4というブランドを手放す決断をしたのに、転職先選びで絶対に失敗したくない」
当然そうですよね。
なので求人情報の収集には、会計士業界に通じたプロに任せるのが最も効率的です。
(本当に内情を理解している会計士特化の転職エージェントは本当に数少ないです)
現在、私の独自ネットワークを通じて、今まさに推薦者を募集している準大手・中小監査法人の求人をいくつかいただいております。
数は少ないのですが、私の方でしっかり裏どりをしており、私は間違いなくホワイトな監査法人と認識しています。
(様々検討して私はホワイトであると確信していますが、「絶対100%!」ではありません、ごめんなさい。ですがむしろ私がここまでやってブラックだったらもはや働くまで誰にも見極めはできないと思います)
現在私の方で推薦者を募集しているのは以下の法人です。
・中堅監査法人、正社員
・ワークライフバランス抜群
・平均残業20時間未満
・公会計、IPO等幅広く関与可能
年収:最低650万~前職考慮
対象:会計士
勤務:東京、大阪等
⇒残業少ない、独立スキル最短で習得、雰囲気良しで最高の環境
一般の転職サイトでは持っていない、私が直接法人の内情を聞いている独自の推薦枠となります。
(採用担当パートナーまで実際会いに行ってきました)
もし今回の記事を読んで
「自分の希望に合っているかもしれない」
「この求人の詳細を少し聞いてみたい」
と興味を持たれた方は、以下のリンクよりお気軽にご連絡ください。まずはカジュアルに情報交換ができればと思います。
(求人情報希望、とご記載ください!)


