・監査法人の非常勤に興味がある方
・公認会計士や試験合格者の方で働き方に悩んでいる方
監査法人の非常勤はとんでもなく待遇がよく、誰にでもオススメできる働き方です。
こんにちは!とむやむくんです。
公認会計士の非常勤って時給が高いって聞いたけど本当ですか…?
なんてお問い合わせをよく頂きます。
それ、本当です。
とんでもなく時給が高い上に働きやすく、誰もが検討する価値があります。
・監査法人非常勤の相場は時給7,000円、日給50,000円程度
・責任も少なく、残業もなし、リモートももちろん可能
・契約更新等不安定な面も多少はあるがおすすめ
この記事では監査法人の非常勤の働き方、時給やメリットデメリット等について解説します。
非常勤公認会計士の働き方
まずは非常勤公認会計士がどんな働き方をしているのか。
イメージがなかなかつかないかもしれませんが、正規職員とはかなり違ったものになりますので、紹介しておきます。
業務内容
まず、公認会計士が非常勤をやろうと考えた場合、大半の場合は監査法人で監査をすることになります。
監査法人の非常勤の業務内容としては、一般的にはスタッフレベルが対応する勘定科目の監査をやる、というイメージです。
リスクの高い重要性の高い科目については常勤の人が対応することになりますし、
基本的に主査を任されることがないので、会社やチーム内での調整事項を対応する必要もなく、勘定科目の監査に集中することができます。
(法人によっては非常勤でも主査を任せる場合があるようですが…どちらかというと少数派です)
勘定科目だけに集中できる環境というのは、現在監査法人で働いている方はわかると思うのですが、最高の環境ですよね。
勤務時間
非常勤の場合は基本的には時給制になりますが、ほとんどの場合残業はありません。
というよりも、希望しなければ残業をしないという働き方ももちろん可能です。
(どの程度働きたいかにもよりますが、繁忙期でさえ定時帰りできます)
そもそも、7時間8時間働く必要もないですし、9時から働く必要もありません。
ご自身の働き方に合わせてかなり柔軟な勤務時間に設定することができます。
勤務日数
勤務日数については法人によってかなりばらつきがあり、
常勤職員並みに働ける場合もあれば、月に8日程度、などとそもそもあまり働いてもらう想定でない場合もあります。
これはご自身がどれだけ働きたいかをしっかり考えて応募しないと、
非常勤公認会計士の時給・日給
非常勤として勤務するにあたっては、時給や日給は一番重視されている方が多いと思います。
ここでは非常勤の方の大半が働く監査法人を例にここでは紹介させていただきます。
正規職員(常勤職員)について
常勤職員の方の時給や日給は一概には言えません(残業等もありますし、そもそも月給ベースなので)
ただ、例えばそこそこ残業もして、シニアになる位の方であれば年収600~700万円程度、かと思います。
もちろん週5勤務、残業有での換算です、こちらを目安としてください。
非常勤職員について
さて、それでは非常勤の時給はどの位なのかですが、
日給…50,000円~
がよく見られるものになります。
一般的にはシニアレベルの方を対象としており、
公認会計士試験合格者であればもう少し安くなることもあります。
ただ、公認会計士登録が済んでいて、主査経験等があると、時給10,000円というのも全然普通にあります。
もし仮に日給50,000円だったとしても、
20日勤務の場合は月給1,000,000万円
→年収12,000,000円
〇週2~3勤務
10日勤務の場合は月給500,000円
→年収6,000,000円
これしかも『残業無し』です。
週2,3残業無しで働いていて、週5で働いている常勤の方と同じ年収です。
凄いですよね…。
【ただ一点注意!!!】
非常勤に関しては実は大手監査法人より、中小監査法人の方が待遇が良いです。
時給ベースで3,000円位違うことなんて珍しくありません。
BIG4に常勤で勤めていた方が、非常勤として入り直す…なんてこともよく聞きますが、
本当に待遇よく働きたいのであれば圧倒的に中小監査法人を選ぶべきです。
非常勤公認会計士のメリット
公認会計士が非常勤として働くことはメリットだらけです。
ここでは一例を紹介させていただきます。
安定した収入が得られる
先程書いたように、働く日数を減らしながら常勤と同じ位稼ぐことが可能です。
(それ以上稼ぐことも全然可能です)
同じ三大国家資格の医師や弁護士の非常勤と比較しても、相当恵まれた給料体系であることは間違いありません。
キャリアが途切れない
家庭の事情や体調面などから、常勤として働くのはもう厳しい…
という方であっても、
月に数日でも働くことができ、その間も公認会計士としてのキャリアが途絶えることがありません。
いくら公認会計士だからと言っても、転職時に空白の期間があると
「この期間は何をやっていたんですか…?」
と間違いなく聞かれますし、あまりにも監査から離れていると採用を渋られる可能性さえあります。
(実際私もそういった説明を法人側からされたことがあります)
もちろんきちんとした理由があれば空白期間が合っても構わないのですが、
月に数日予定が付くようであれば、非常勤として働き続けることでキャリアを重ね通づけることが可能です。
ワークライフバランスが抜群
基本的に非常勤の方は残業がない傾向にあります。
(私が聞いている限り非常勤の方はほぼありません)
週の半分は家のことをやって、半分は定時時間内でさっくり働いて年収700万、なんてことが全然可能です。
ワークライフバランスを保ちやすいのが非常勤の大きな魅力でしょう。
非常勤公認会計士のデメリット
さて、非常勤として働くことはメリットが多いですが、残念ながらデメリットも多少なりあります。
メリットとデメリットを比較して、最善の選択をするようにしましょう。
契約更新されない場合もある
非常勤は基本的に有期雇用、となります。
1年間、2年間と言ったように期間が決まっている雇用の事です。
(無期雇用の非常勤も一部あります。)
期間満了後も更新されることが多いですが、必ず更新されるとは限りません。
現状は確かに人手不足ですから更新される方が多いですが、
以前の公認会計士が溢れかえってしまった時代のようになってしまったら…真っ先に契約を切られるのが非常勤です。
安定性、という面ではやはり常勤には勝てません。
成長という面ではやや不利
非常勤として働くにあたって意外と注意が必要なのが、
自分のキャリアにプラスになるような経験はしづらい、ということです。
例えば5年間事業会社の監査だけやってきました、という方が非常勤として採用された場合に
IPOやコンサル、パブリック業務にも携わりたい!
というような希望を出しても通らないことが多いです。
法人側としては人材を育てる、というよりも、特定の部分を仕事として依頼する、という形になりますので
どうしてもプロフェッショナルじゃない分野に関して仕事を振られることは少なくなってしまいます。
正規職員にあった福利厚生がない
例えば社会保険、退職金、公認会計士協会の会費など
常勤職員では当然あった福利厚生関係が基本的にはありません。
ボーナスもありません。
時給が高いから、ということで非常勤になったけど
なんだか予想外に自分の持ち出しが多くて生活が厳しい…
なんてことにならないように、資金計画はしっかりしておきましょう。
非常勤公認会計士がおすすめな方
公認会計士についてざっくり把握ができたと思いますので、
次に常勤ではなく、非常勤として働くことがオススメな方について紹介していきます。
独立したての方
コンサルや税務など、公認会計士は独立がしやすい職業ですが、
どうしても設立したては顧客も付きづらく、収入が安定しません。
勢いで独立したけど全然生活できない…
なんてことは結構よく聞くのではないでしょうか。
ただご安心ください、公認会計士は非常勤として働くという手があります。
週2の勤務でも年収500万程度は稼ぐことが可能です。
残りの時間は営業をするなり本業を極めるなりすることができます。
公認会計士は圧倒的に独立がしやすい資格、と言えるでしょう。
主婦・主夫の方
家事や育児、介護など様々な事情で
家庭で多くの時間を過ごす必要がある方であっても、
少しでも時間を作ることができれば非常勤としてまとまった収入を得ることが可能です。
非常勤求人の中にはフルリモートも要相談、というケースも少なくありません。
手が空いたときに家から働いて、なおかつ高時給、というのはかなり魅力的ですよね。
あんまり働きたくない方
週に5日も働きたくない!
仕事だけが人生じゃない!
そんな方には非常勤がうってつけです。
(私もどちらかというとこっち側の人間です)
週3で働いて後は趣味の時間や旅行、家族サービスに…
なんてとっても素敵な働き方、生き方ではないでしょうか。
監査法人の非常勤になる方法
公認会計士が非常勤として働く場合、監査法人に勤めることが大半です。
ここでは監査法人の非常勤として働く方法について紹介します。
必要な資格
そもそも非常勤として働くにはどんな資格が必要なのか。
パターンはいくつかあり、
・公認会計士試験合格者
・USCPA
この3つが多いです。
公認会計士試験に合格していない(論文科目合格)状況では非常勤の求人はないと言っていいでしょう。
(私は見たことがありません)
当然試験合格者よりも公認会計士の方が待遇が良いです。
USCPAに関しては採用している法人が限られてはいますが、あります。
求められる実務経験としては
・監査経験5年以上
・上場会社の主査経験者
・上場会社の監査経験者
・未経験可
この辺りが多い印象を受けます。
監査経験を求められる場合は、多くの場合3年以上としている所が多いです。
意外と未経験可、という所も多いです。
応募方法
非常勤求人に応募する方法は大きく分けて2つあります。
・転職エージェントで探す
自分で探す、のはその名の通り
各法人のHPに飛びそこから調べるというオーソドックスな方法です。
例えば、「EY 非常勤」「トーマツ 非常勤」とかで調べやすいのですが、
他の自分が知らない監査法人を調べることはできません。
(知らないんだから当たり前ですよね)
しかも非常勤に関しては圧倒的に中小監査法人の方が時給が高いです。
そのためには大手以外にも、幅広い監査トレーニー職の求人を見つけ出す必要があります。
おすすめの方法
BIG4のみならず、幅広く非常勤の求人情報を入手したいのであれば
転職エージェントの利用は必須です。
特に監査法人に特化した転職エージェントであれば多くの非常勤の求人情報を保有しているため、
「監査法人 非常勤」
と検索ボックスで調べるだけで大量の求人にあたることが可能です。
また、書類添削や面接対策もばっちり行ってくれますから、内定率を高めることもできます。
しかも利用は無料(タダ)ですから、使わない手はありません。(費用は採用する求人側から徴収するシステムです)
おすすめのエージェントはこちらになりますので、登録無料なので求人情報だけでも見てみてください。
監査法人非常勤についてよくある質問
監査法人の非常勤は実務経験なし・未経験でもできるの?
可能です。ただ、公認会計士資格を持っている方や、主査(インチャージ)経験者と比較して待遇はどうしても悪くなってしまいます。
こちらの記事もご参照ください。
監査法人の非常勤は掛け持ちができるって本当?
本当です。監査法人の非常勤は掛け持ちをすることでより効率的に稼ぐことが可能であったり、契約更新のリスクを回避することが可能です。
こちらの記事もご参照ください。
監査法人の非常勤は大学生でも可能?
可能です。むしろ大学生のうちに合格した方の多くは非常勤として働いています。最早普通のバイトをするよりも圧倒的に稼ぐことができますし、かなりおすすめです。
こちらの記事もご参照ください。
監査法人の非常勤まとめ
公認会計士が非常勤で働く際は、多くの場合監査法人で働くことになります。
そして正規職員の時と比較して圧倒的に仕事のストレスも少なく、時給も高く、働きやすいと言えます。
契約更新の不安や、福利厚生の面ではやはり正規職員にはかないませんが、
それでも多様な働き方をすることができる、独立の際の収入源にできる等メリットの方が多いです。
正直私もこの非常勤の働き方にあこがれて公認会計士を目指した、という節さえあります。
参考になれば幸いです。