・公認会計士試験に独学で合格が可能か知りたい方
・公認会計士試験に独学で挑むメリットデメリットが知りたい方

超難関試験である公認会計士。そこに独学で挑戦するのは、正直、めちゃくちゃしんどいです。
・30代で働きながら公認会計士試験合格
・修了考査合格、公認会計士登録済
・SNSフォロワー1万人超アカウントで情報発信中
こんにちは!とむやむくんです。
公認会計士試験の受験生に向けて情報発信を始めて数年経ちましたが、
たまにお問い合わせいただくのが、「公認会計士は独学でも合格できますか?」といった質問です。
おそらく、
「予備校に通う時間も費用もないけど、公認会計士になりたい…」
「いやもしかして、公認会計士って独学でも合格できるんじゃないか…?」
みたいな考えがあるのだと思います(大半は費用の関係ですよね)
そこでこの記事では、現役公認会計士である私がその疑問に本気でお答えしようと思います。
・公認会計士試験の独学合格は、不可能ではありませんが「極めて困難」
・独学合格に最も重要なのは「教材選び」
独学のリアルな現実、メリット・デメリット、そして「それでも独学で合格を掴み取りたい」と覚悟を決めた方のために、
具体的な教材選びから学習計画の立て方までを解説します。
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結論:公認会計士の独学合格は「不可能ではない」が…
改めて結論から。
独学での合格は不可能ではありません。
実際に、極々少数ですが独学で合格を掴み取った方もいらっしゃいます。
ただ、私は実際にお会いしたことはありません(お話やSNS上ではお見掛けすることがあります)
独学合格の現実は想像する以上に厳しいものであることを、まずは認識する必要があります。
データで見る独学合格の現実
一説には、公認会計士試験の合格者のうち、完全な独学者は全体の1%未満とも言われています。
(合格者の1%ですよ?)
残念ながらこれは公式な統計データはありません。
ただ、私が公認会計士として実際に活動し、
100名以上の方とお話をしていて、独学合格の方にあったことがないので、あながち間違いでもないと思います。
つまり、100人の合格者がいたら、そのうちの99人は何らかの形で予備校を利用していることになります。
あんまり意味はないかもしれませんが、最新の公認会計士試験の合格発表に当てはめてみると
21,573名
・最終合格者数
1,603名
・独学合格者数(最終合格者数の1%と仮定)
16名(願書提出者数の0.07%)
とんでもなく少ない人数ということがわかります。
※最終合格者数のデータはこちらを参照しています(公認会計士・監査審査会「過去の試験結果等」)
なぜ独学はこれほどまでに厳しいのか?3つの壁
1. 情報戦で圧倒的に不利
・試験傾向の分析
・出題論点のヤマ張り
など、予備校に通っていれば一発で把握できる情報も、個人で毎回キャッチアップするのは至難の業です。
結果として、「そんなに勉強しなくてもよい論点」にめちゃくちゃ時間をかけてしまい、非効率な学習になる可能性があります。
2. モチベーション維持の難しさ
会計士試験合格までには5,000時間かかるともいわれており、
この時間をたった一人でやり抜くには相当な覚悟が必要です。
(先ほどの情報のキャッチアップもへいこうしてやらなければなりませんし…)
さらに受験仲間からの刺激もなく、相談できる相手もいないため、挫折する確率が非常に高くなります。
3. 客観的な実力が測れない
予備校の答練や模試を受けなければ、全受験者の中での自分の立ち位置が分かりません。
勉強時間はかけてそれなりにやって、「できるようになったつもり」でいるのが一番危険です。
実際に受けてみたら下から数えたほうが早いなんてことも…
自分の弱点を客観的に把握し、軌道修正する機会がないのは致命的です。
それでも挑戦する価値は?独学のメリット・デメリットを徹底比較
ここまで厳しい現実をお伝えしましたが、
もちろん独学にはデメリットだけでなくメリットも存在します。
ここで一度、両者を比較してみます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
費用面 | ◎ 圧倒的に安い(10〜20万円程度) | – |
学習ペース | ○ 完全に自由。自分のペースで進められる | △ ペースメーカーがなく、計画が遅れがち |
学習内容 | ○ 好きな教材を好きなだけ使える | × 情報が古かったり、質が低い教材を選んでしまうリスク |
情報収集 | – | × 法改正や試験傾向の把握が困難 |
モチベーション | – | × 孤独。相談相手やライバルがいない |
サポート | – | × 質問できる環境がない |
まあ独学で始めることの最大のメリットはやはり費用でしょう。
あとは自分で好きな教材が選べる、自分のペースで勉強できる、でしょうか。
予備校に通うと70万円ほどかかるのが一般的ですが、独学なら市販の教材費だけで済みます。
【覚悟を決めた方へ】独学合格ロードマップ4つのステップ
ここまでの内容を読んでも「自分は独学でやり抜く」と決意が揺らがなかった方。
ここからは、その覚悟を形にするための具体的なロードマップを書いてみます。
(できる限り頑張って考えてみました)
STEP1:最強の市販教材(テキスト・問題集)を揃える
独学で合格できるかどうかは、もうここです、教材選び。
これで合格できるかどうかは決まってきます。
以下のポイントを参考に、最新かつ評価の高い教材を選びましょう。
・必ず最新版を新品で購入する(法改正に対応するため)
・テキストと問題集は同じシリーズで揃える(用語や参照ページが統一されていて、使いやすい)
・大手予備校が出版している市販教材は信頼性が高い
STEP2:年間・月間の学習計画を立てる
闇雲に勉強を始めてはいてはいけません。
ゴールが見えていないと、何となく勉強する日があったりなかったり…
なんてことになってしまい、結局やり遂げることができません。
まずはゴール(試験日)から逆算して、綿密な学習計画を立てることが不可欠です。
全体像の把握期(〜6ヶ月):
まずは全科目のテキスト・問題集を回し、間違いメモや、その他書き込みを行い自分だけの教材に仕上げる。
短答対策期(6ヶ月〜1年):
短答式試験突破を第一目標に短答の4科目に絞り、問題集を最低5回転させる(回転数は目安です)
論文対策期(短答合格後〜3ヶ月):
租税法、経営学などの論文科目を一気に仕上げる。その他論文特有の論点についてキャッチアップする。
STEP3:モチベーションを維持する仕組みを作る
絶対に受かる!その熱い思いを持っていれば勉強は続けられる…
まあ確かにそうかもしれないですが、結局精神論だけでは続きません。
「勉強せざるを得ない」環境や仕組みを意図的に作り出すことが重要です。
☆モチベーション維持の仕組み(例)
SNSで勉強アカウントを作る:学習記録を毎日投稿し、同じ独学者と繋がる
勉強時間を記録する:Studyplusなどのアプリで学習時間を可視化し、達成感を得る
家族や友人に宣言する:「公認会計士になる」と公言し、後に引けない状況を作る
STEP4:答練・模試で自分の順位を把握する
独学最大のデメリットともいえる「客観的な実力把握」を補うため、
大手予備校が実施する答練(答案練習会)や公開模試だけは必ず受験しましょう。
これを受けることで、
自分の現状の順位だけでなく、法改正、出題論点のヤマ張り等も同時に行うことが可能です。
独学だから、というわけでもありませんが、必ず受けるようにしましょう。
それでも心が折れそうなあなたへ|現実的な選択肢
独学のロードマップをご紹介しましたが、
正直これを一人で完璧に実行できる人はほんの一握りです(そもそも全体合格者の1%にも満たないといわれてますからね…)
「自分には無理かもしれない…」と感じたとしても、それが普通です。
公認会計士になるという夢を達成するためなら、独学にこだわる必要は全くありません。
独学が厳しいと感じたら、次のような選択肢を検討してみてください。
選択肢1:通信講座を利用する
通学よりも費用を抑えつつ、質の高い教材や講義、質問制度などのサポートが受けられます。
独学と予備校の「良いとこ取り」とも言える選択肢で、近年は最早通信のほうが多いくらいです。
(ただ最近では通信が多すぎてあまり価格に差もなくなってきてはいるような気がしています…)
選択肢2:苦手科目だけ単科講座を受講する
基本は独学で進め、計算科目(財務会計論・管理会計論)など、独学での理解が難しい科目だけ予備校の単科講座を利用する方法です。
費用を最小限に抑えつつ、独学の弱点を補強できます。
まとめ:独学は覚悟必要。ただ目的は見失わないこと。
公認会計士の独学合格は非常に険しい道ですが、不可能ではありません。
強い意志と正しい戦略があれば、道を切り拓くことはできます。
教材選び:最新版をシリーズで揃える
計画立案:ゴールから逆算した綿密な計画を立てる
仕組み作り:モチベーションに頼らない環境を作る
客観的視点:模試や答練を積極的に活用する
しかし、最も大切なのは「公認会計士になる」という最終ゴールです。
「独学で合格すること」にこだわりすぎてしまわないよう、
常に自分にとって最適な学習方法を考えるようにしましょう。
(普通にお金に余裕があるなら予備校を使いましょう)
参考になれば幸いです。
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