公認会計士と税理士の5つの違いとは?どっちを目指す?【現役会計士が解説】仕事内容・年収・難易度を徹底比較

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公認会計士と税理士の5つの違いとは?どっちを目指す?【現役会計士が解説】仕事内容・年収・難易度を徹底比較
この記事は以下のような方におススメ方
・公認会計士と税理士どっちを目指すか迷っている方
・公認会計士と税理士の違いが知りたい方
とむやむくん
とむやむくん
それぞれにいい面はありますが、個人的には公認会計士をオススメします。
筆者(とむやむくん)プロフィール
・30代で働きながら公認会計士試験合格
・修了考査合格、公認会計士登録済
・SNSフォロワー1万人超アカウントで情報発信中

こんにちは!とむやむくんです。

公認会計士に合格しても、「え、税理士と何が違うの?」と言われることがあるくらい

公認会計士と税理士の違いについては理解されていません。

勉強を開始するにあたって結構疑問に思っている方が多いのではないかと思い、今回は

税理士と会計士の違いについて、また、目指すならどっちがいいのかについて書いていきます。

☆先に結論
目指すなら公認会計士がおすすめ!理由は
①公認会計士は税理士登録も可能
②税理士より短期間で取得が可能な傾向
③税務以外でも幅広い業務で活躍が可能
たとえるなら…
公認会計士は「企業の健康診断をする、大病院の医師」
→ 企業の決算書が正しいかチェック(監査)する専門家。活躍の場はグローバルな大企業が中心
税理士は「町のみんなの税金に関する、かかりつけ医」
→ 個人や企業の税金計算や相談(税務)に乗る専門家。活躍の場は中小企業から個人まで幅広い

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【結論】公認会計士と税理士の重要5項目の違いが一目でわかる比較表

まずは、両者の違いを項目別に比較した一覧表をご覧ください。

(一般的な内容を書いています、内容は所属する組織によってかなり違ってきます)

※平均年収は厚生労働省の賃金構造基本統計調査というのがあるのですが、会計士と税理士が同じくくりになっているので、求人等からおおよそで出しています、本当に参考値です。

比較項目 公認会計士 税理士
独占業務 監査業務 税務代理・税務書類作成・税務相談
主なクライアント 上場企業などの大企業 中小企業、個人事業主、個人
平均年収 700~1,000万円以上(高水準で安定) 600~900万円(独立開業で青天井)
試験難易度 超難関(合格率約7% / 勉強時間4,000h位) 超難関(科目合格制 / 勉強時間4,000h位)
キャリアパス 監査法人、コンサル、CFO、IPO支援 税理士法人、会計事務所、独立開業

公認会計士の難易度と年収はこちらの記事も参照してください。

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【仕事内容の違い】公認会計士は「監査」、税理士は「税務」のプロフェッショナル

両者の最も大きな違いは、法律で定められた「独占業務」です。

この仕事内容によってクライアントや働き方が大きく変わることになります。

とむやむくん
とむやむくん

公認会計士も税理士登録をすれば税務業務ができますが、税理士は監査ができません、ここも大きな違いですね。

公認会計士の仕事:社会の経済を守る「監査」がメイン

公認会計士の最も主要な仕事は、企業の作成した決算書(財務諸表)が正しいかどうかを第三者の立場でチェックする「監査」です。

いろいろなキャリアパスが公認会計士には考えられますが、独占業務であるのはこの「監査」のみです。

投資家の方たちが安心して企業に投資できるよう、

この会社はちゃんとした会社ですよー財務情報は正しいですよー

というのを証明するのが公認会計士の仕事です。

ただ、監査業務以外にも、監査や会計の専門知識を活かして以下のような業務を行う場合があります

・M&A支援、企業再生コンサル
企業の買収(M&A)や経営不振に陥った企業の再生をサポートします、最近結構人気のキャリアです。
・IPO(株式上場)支援
株式上場を目指す企業の内部体制構築などをサポートします、IPO業務独自の熱量ややりがい等から、結構この分野にのめりこむ方も多いです。
・CFO(最高財務責任者)
事業会社の経営幹部として、財務戦略の立案・実行を担います。
ただ、会計に精通した人材はどの業界でもかなり重宝される傾向があり、キャリアパスは本当に無限大です(会計が関係していない仕事なんてありませんからね)

税理士の仕事:国民の納税を支える「税務」のエキスパート

税理士の仕事は、

「超」複雑な税金の法律に基づき、個人や企業が正しく税金を計算し、きちんと適正な金額を納めるためのお手伝いをすることです。

独占業務である以下の「税務三業務」が中心となります。

1. 税務代理
本人に代わって税金の申告や、税務調査の対応を行います。
2. 税務書類の作成
確定申告書や法人税申告書など、税務署に提出する書類を作成します。
3. 税務相談
「どうすれば節税できるか?」といった税金に関するあらゆる相談に応じます。
これらに加え、会計帳簿の作成(記帳代行)や、経営コンサルティングを行うことも多く、中小企業の経営者に最も身近な相談相手となります(良くも悪くも)
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【年収の違い】安定志向なら会計士、独立で稼ぐなら税理士

いやどっちの資格もよくわからないから、年収高いほうを目指します…

なんて方も正直いるのではないでしょうか。

ただ、両者の年収構造には少し違いがあります。

【平均年収の傾向】
公認会計士:BIG4監査法人勤務の場合、20代で700万円、30代で1,000万円超えも可能。キャリアを通じて高い水準で安定。
税理士:勤務税理士の場合、500~800万円。独立開業すれば、営業力次第で1,000万円、2,000万円以上を稼ぐことも可能。

一般的に、キャリア初期の年収は公認会計士の方が若干高め傾向にあります。

(求人票でも税理士は400万台が結構ありましたが、公認会計士はまず500万程度はもらえる印象です。これも本当にまちまちですけどね…。)

一方で、税理士は独立開業することで、公認会計士以上の年収になることもあり、かなりポテンシャルのある資格となっています。

まあ、独立は何の職業でもそうですが、人によるところが大きいです。ただ、士業ということでやはり年収は高い傾向にあります
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【試験難易度の違い】一発勝負の会計士、科目合格制の税理士

どちらも最難関の国家資格です、生半可な気持ちでは合格できません。

さらに両者には試験制度の大きな違いがあります。

それは公認会計士試験が基本「一発勝負」、税理士試験が「科目合格制」ということです。

【公認会計士試験】
・短答式(マークシート)と論文式(記述)の2段階試験
・短答式は全科目の合格基準を満たす必要があり、短期集中型の一発勝負
・論文式は一部科目合格制があるが、期限があり、基本は一発勝負
・合格に必要な勉強時間は4,000時間位

【税理士試験】
・会計2科目、税法3科目の計5科目に合格すれば資格取得
・1科目ずつ受験できる科目合格制で、一度合格した科目は生涯有効
・働きながら数年かけて合格を目指す人が多いのが特徴
・合格に必要な勉強時間は4,000時間位

どちらが楽ということはありません(本当に両方きついです)

ただ

「短期集中で一気に合格を目指したい!」なら公認会計士

「働きながらコツコツと自分のペースで目指したい」なら税理士

が一般的には向いていると言えます。

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【あなたに合うのはどっち?】目的別おすすめ診断

ここまで解説した違いを踏まえ、ご自分がどちらの資格に向いているか診断してみましょう。

公認会計士がおすすめな人
・グローバルな大企業を相手に仕事がしたい
・M&AやIPOなど、ダイナミックな仕事に興味がある
・若いうちから高い年収を得たい
・コンサルタントや企業のCFOを目指したい
・短期集中で勉強するのが得意
税理士がおすすめな人
・中小企業の経営者を支える仕事がしたい
・将来的に独立開業して自分の事務所を持ちたい
・働きながらコツコツと資格取得を目指したい
・人の役に立っていると直接感じられる仕事がしたい
・地域に密着して長く働きたい
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公認会計士と税理士のダブルライセンスは最強?

いや、公認会計士の資格を取れば税理士にもなれるなら、公認会計士の方がお得じゃない…?

と考える方もいるかもしれません。

まあ、そう思いますよね(私も思いました)

確かに、公認会計士登録者は、もろもろの手続きを踏めば、税理士試験を受けずに税理士登録が可能です。

公認会計士としてのキャリアを積んでから、税理士として独立、というのは

ある意味独立の定番ルートとなっています(しかも結構税務未経験から独立する方もいます…すごい)

このように、監査と税務の両方の専門家である「ダブルライセンス」は、

キャリアの選択肢を大きく広げますし、

当然、転職市場などでもかなりの評価を受けることができます。

ただ注意が必要なのは、公認会計士登録までしたとしても、税務に触れるのは論文式の時の租税法、修了交差の時の税務実務位なので、実務的な税の知識のキャッチアップ、継続的な独力は当然必要になります。

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公認会計士と税理士めざすならどっち?

私の個人的な結論としては

『税務がやりたいなら税理士、そうでないなら公認会計士』

となります。

以下、公認会計士を目指したほうが言い方についてツラツラと書いていきます。

・特にやりたいことは決まっていないけど、会計の難関資格を取りたい方
・割と勉強に避ける時間はあるが、短期で試験合格までたどり着きたい方
・税務だけでなく、コンサルや監査、その他会計周りの様々な業務を行いたい方
・税務をやる予定がない方

一つ言えるのは

どっちがもうかるから、という視点では決めないほうがいいということです。

年収の話は先ほど少し書きましたが、正直どちらもそこまで変わりはありません。

突き抜けたスキルがあればどこまででも年収は伸ばせますし、

どちらの業界でもテキトウな仕事をしていればそこそこしか儲かりません。

「やりたいことは何か」この視点でどちらを目指すかはきめることをお勧めします。

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会計士と税理士の違いに関するQ&A

最後によくある質問にお答えします。

将来性があるのはどちらですか?

AIが急速な勢いで進化している現状もあり、定型的な業務は確かに代替される可能性はあります。

ただあくまでもそれは定型的な業務であり、判断が必要な(要はプロフェッショナルとしての判断が必要な)ものは代替されることはこの先は当分はないでしょう。

公認会計士も税理士も、同じプロフェッショナルとして活躍はできるとは思いますが、

税務に限ったキャリアを考えていないのであれば、公認会計士のほうが将来性がある、といえるかもしれません。

税理士から会計士を目指すのは難しいですか?

これは難しいと言わざるを得ません。

公認会計士から税理士、は無試験で登録が可能ですが、

税理士から公認会計士を目指す場合には、短答式では財務会計論、論文式では租税法が免除となりますが、他の科目は普通に受験が必要です。

軽く合格できるかな…?と考えていると普通に受かりません。

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まとめ:自分に合った専門家を目指すべき

さて、この記事では公認会計士と税理士の違いを5つの観点から比較・解説しました。

5つの違いおさらい
仕事内容:「監査」の会計士、「税務」の税理士
クライアント:「大企業」相手の会計士、「中小企業・個人」相手の税理士
年収:「安定高収入」の会計士、「独立で青天井」の税理士
難易度:「短期決戦型」の会計士、「長期計画型」の税理士
キャリア:「組織で活躍」の会計士、「独立も可能」な税理士

決してどちらが優れているという話ではありません。

それぞれの資格に魅力的な面はありますから、興味がある方を目指していただければと思います。

まあ、悩んでいて時間に融通が利くのであれば、先ほど書いた通り公認会計士を私はおすすめします。

参考になれば幸いです。

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